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「そんな大声で言わなくてもわかるわ」初日から馴れ馴れしいバイトリーダー。だが、同僚から聞いた意外な事実とは

  • 2026.7.27

緊張の初出勤

接客のアルバイトをするのは、その店が初めてでした。うまくやれるだろうかと、初出勤の朝は、ずいぶん早くに目が覚めたのを覚えています。

店に着くと、教育係のバイトリーダーが出迎えてくれました。一から仕事を教わるのだと思うと、緊張と期待が、胸のなかで半分ずつ入りまじっていたのです。

「おはよー。緊張しなくて大丈夫だからね」

やわらかい調子で声をかけてくれたのは、正直、ありがたいことでした。

ただ、その緊張は、思ってもみない方向へほぐされていくことになります。

近すぎる距離と大きな声

まず面食らったのは、話すときの距離の近さでした。手順を説明するあいだ、すぐ目の前まで来て、顔を寄せるようにして話しかけてくるのです。

そのうえ声がとても大きく、フロアの反対側にいたお客さんが、思わず振り返るほどでした。

初日の私は、教わる内容よりも、その距離と声量のほうに、すっかり気を取られてしまいました。

手元に集中しようとしても、耳のすぐそばで大きな声が響くと、どうしても身がすくんでしまう。作業を覚えるための時間が、落ち着かなさで埋まっていくようでした。

のちに同僚へこぼしたときの、私の本音はこうです。

「そんな大声で言わなくてもわかるわ」

みんなが知っていた人

何日か働くうちに、ほかのスタッフとも打ち解けてきました。あの初日の戸惑いを何気なく話してみると、返ってきたのは、意外なほど揃った反応だったのです。

「あの人、そういうところあるよね」と、みんなが口をそろえます。あの馴れ馴れしさは、どうやら私だけが受けたものではなかったようでした。

どうやらその人は、まわりから少し変わった人だと思われていて、付き合い方に気を使う相手として知られていたようです。悪気がまるでないのは、私にも分かります。

だからこそ、強く責める気にもなれませんでした。

少し困った人ではあるけれど、嫌な人というわけでもない。そのちょうど中間のような立ち位置が、余計に扱いづらく感じられたのです。

ただ、あの一日の落ち着かない感じだけは、うまく言葉にできないまま、今も胸の隅に、そっと残っています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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