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「音楽なんて流してない」否定する上の階の住人。1年後、私が不動産会社へ伝えた記録

  • 2026.9.30

朝から聞こえてくる重低音

一人暮らしのアパートで、上の階から音楽らしき音が聞こえるようになったのは、住みはじめて半年ほどたったころでした。

朝9時ごろから低い音が響く日もあれば、昼前から始まる日もあります。途中で静かになったと思っても、夕方になるとまたドン、ドン、と天井から重い音が伝わってくることがありました。

曲そのものはほとんど聞き取れません。ただ、低音だけが部屋に残ります。ひどい日は夜まで続き、本を読んでいても同じ行を何度も読み返してしまいました。

私は不動産会社の問い合わせ窓口へメールを送りました。返ってきたのは、「確認いたします」という短い返信です。

ところが、その後も大きく状況は変わりませんでした。もう一度連絡しようと思いながら先延ばしにしてしまい、気づけば最初の問い合わせから1年ほどたっていました。

このまま「うるさい」と伝えるだけでは難しいかもしれない。そう思い、私は音が気になった日と時間をノートに残しはじめました。

「午前9時すぎ」「昼はいったん静か」「夕方からまた響く」

日によって時間は違いましたが、1か月たつころには、何度も似た記録が並んでいました。

1か月分の記録を伝えると

ノートを手元に置き、不動産会社へ電話をかけました。対応してくれたのは、30代くらいの男性担当者でした。

「以前、上の階の音についてメールで相談したのですが……」

「確認しますので、少々お待ちください」

しばらくして、担当者が電話口に戻ってきました。

「昨年のお問い合わせですね。履歴が残っていました。対応が止まっていたようで、申し訳ありません」

「今回は、1か月分の記録があります。音がした日と時間を書いています」

「ありがとうございます。それでしたら、こちらからも状況を具体的にお伝えできます」

担当者は上の階の住人へ連絡すると言い、いったん電話を切りました。

30分ほどして、折り返しの電話がありました。

「上の方は、何とおっしゃっていましたか?」

「『音楽なんて流してない』と、おっしゃっていました」

それでも担当者は、下の階から1か月分の記録が寄せられていることを説明したそうです。

「低い音は下の階にも響くことがありますので、音量や時間帯にはご配慮ください、とお伝えしました」

「そのあとは?」

「少し黙られてから、『わかりました』と。記録があったので、こちらも説明しやすかったです」

最後に担当者は、「また気になることがあれば、今度は直接お電話ください」と言ってくれました。

その日のうちに、天井から響いていた低音は以前より小さくなりました。耳をすませば聞こえることはあっても、本を読む手が止まるほどではありません。

数日後、階段で上の階の人とすれ違いました。相手は目を合わせないまま小さく会釈し、そのまま上がっていきました。

それ以降、以前のように長い時間、大きな低音が響き続けることはなくなりました。

その夜、私は読みかけだった本を最後まで読むことができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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