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「普通に走っていたのに、急におかしくなった」夏の旅行後に40代女性が直面した“加速しないクルマ”の正体

  • 2026.8.25
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

大型連休は、帰省や旅行などで普段より長い距離をクルマで走る人も増えます。 長距離ドライブを終えて無事に帰宅すると、それだけで安心してしまいがちですが、走行後にクルマの状態を確認しておくことも大切です。

長時間の運転では、普段よりクルマに負担がかかることがあり、帰宅後になって初めて異変に気づくケースもあります。

「さっきまで普通に走っていたのに」と突然の異変

Uさん(40代・女性)がクルマの異変に気づいたのは、走行中のことでした。

旅行中は快適に走行できていたそうです。ところが、休暇明けに家を出たところ、突然思うように加速しなくなったといいます。「普通に走っていたのに、急におかしくなった」と、Uさんはかなり戸惑った様子でした。

走行中にアクセルを踏んでも、いつものようにクルマが加速しない。こうした状況になると、ドライバーは「長距離移動でエンジンが壊れたのでは」「このまま走って大丈夫なのか」と、さまざまなことを考えてしまいます。

特に、高速道路や交通量の多い道路では、突然クルマの動きが変わることで、ドライバー自身が冷静に状況を判断するのが難しくなる場合があります。さらに、思い通りに加速しなくなると焦ってしまい、「何が起きたのか」「どこがおかしいのか」をうまく伝えられないことも少なくありません。

Uさんも焦りから、停まっている場所やクルマの状態などをうまく伝えることができませんでしたが、安全な場所に停車したうえで、分かる範囲で現在地やクルマの症状を伝えれば問題ありません。原因を自分で判断しようとせず、ロードサービスや整備工場などに相談することが大切です。

Uさんのクルマは無事にレッカー搬送され、点検したところABSセンサーの不具合が判明しました。

原因が分かりにくい「センサー」の不具合

ABSは、急ブレーキをかけた際などにタイヤがロックするのを防ぎ、車両の安定性を保つための重要なシステムです。ABSの車輪速センサーに異常が起きると、タイヤの回転を正確に把握できなくなり、タイヤの空転やクルマの横滑りを抑える安全装置などに影響を及ぼすことがあります。

車種によっては、異常を検知するとクルマを保護するためにエンジンの出力を抑える場合があり、アクセルを踏んでも加速しにくくなることがあります。そのため、ドライバーからは「突然加速しなくなった!」といった救助要請が多いです。

さらに、最近のクルマはABSだけでなく、さまざまな安全装備や運転支援システムにセンサーが使われています。 そのため、警告灯が点灯したり、普段とは違うクルマの挙動が現れたりしても、ドライバーがその場で原因を特定するのは難しいです。 「少し変な感じがするだけだから」と、そのまま走り続けてしまうのは避けたいところです。

警告灯が点灯したら無理に走らない

走行中に突然加速しなくなった場合、まず大切なのは、慌てて原因を探そうとしないことです。 周囲の交通状況を確認しながら、可能であれば安全な場所へ移動して停車します。

高速道路であれば、無理に走行を続けず、路肩に車を寄せてハザードランプを点灯させ、発炎筒や停止表示器材を設置した上で、ガードレールの外など安全な場所へ避難してからロードサービスなどへ救助要請をしましょう。

  • アクセルを踏んでも加速しない
  • 警告灯が点灯した
  • ブレーキの効き方がいつもと違う
  • ハンドルの感覚がおかしい
  • クルマが左右に振られる
  • 普段はしない異音や振動がある

このような症状がある場合は注意が必要です。原因がセンサーなのか、エンジンやトランスミッションなど別の部分なのかは、外から見ただけでは分からないこともあります。

「いつもと違う」はクルマからのサインかも

クルマの不具合は、必ずしも事前に大きな異音がしたり、明らかな故障症状が出たりするとは限りません。 Uさんのように、昨日まで普通に走っていたクルマが突然いつもと違う動きをすることもあります。

なかでも、センサーや電子部品などの不具合は、ドライバー自身が原因を判断することが難しいです。 だからこそ、「原因が分からないから、とりあえず走ってみよう」と考えるのではなく、異常を感じた段階で専門家に相談してください。

旅行や帰省から戻ったあとは、クルマも少し休ませながら、警告灯や異音、振動、走行時の違和感などがないか確認してみましょう。 もし普段と違う症状があれば、無理に乗り続けず、早めにディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。

楽しかった旅行を無事に終えたあとだからこそ、「帰ってきたから大丈夫」と安心しきらず、クルマにも異常がないか目を向けることが、次のトラブルを防ぐ一歩になります。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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