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「昔は700円だったのに…」首都高が10月から値上げ、“最大料金”に驚きの声…通勤利用で年間3万円超の負担も

  • 2026.9.15
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

首都高が10月1日から値上げ。最大2,130円に広がる驚きの声

2026年10月1日の午前0時より、首都高速道路の通行料金が新しくなると発表されています。今回の改定において最も注目を集めているのが、普通車の上限料金が現在の1,950円から2,130円へと引き上げられる点ではないでしょうか。あわせて、1kmあたりの距離単価も約10%引き上げられます。

SNS上などでは値上げに対する驚きや、「これ以上高くなると利用が難しくなる」といった、ドライバーの皆様のリアルな本音が数多く見受けられました。日々の生活や仕事で車を走らせている方にとって、交通費の増加は家計や経費に直結する切実な問題です。

なお、料金が改定される背景には、労務費や材料費などの高騰にともなう、維持管理コストの上昇などがあります。インフラを安全に保つためには必要な措置であると理解できても、利用者としてはやはり負担感のほうが先に立ってしまうものです。

しかし、この上限料金の引き上げという部分だけで家計への影響を判断してしまうのは、少しもったいないかもしれません。なぜなら、すべての人が毎回180円多く支払うわけではないからです。実は、今回の改定でも変わらない部分が存在しています。

実は300円と55kmはそのまま。距離で変わる値上げ幅

一律で大幅に料金が上がってしまうような印象を受けがちですが、料金制度の土台となるいくつかの基準は据え置かれる予定です。具体的には、普通車を利用する際の下限料金である300円という金額と、上限料金が適用され始める55kmという距離設定は、今回の改定でも変更されません。

つまり、ごく短い距離を利用する場合であれば、下限料金の範囲内に収まり、これまでと変わらない料金で走れるケースもあるということです。そこから走行距離が伸びるにつれて、少しずつ値上げの幅が大きくなっていく構造になっています。

目安として概算すると、約5kmの利用であれば値上げ額は約10円程度に収まるようです。これが約10kmになると約30円、約30km走ると約100円の増加になります。そして、55km以上走行したところで、最大の値上げ幅に達するというわけです。

このように、比較的短い距離を走るだけの利用であれば、1回あたりの影響額は数十円程度にとどまる可能性が高いと言えます。ところが、ドライバーにとって真に見過ごせないのは、こうした小さな金額の積み重ねによる影響ではないでしょうか。

1回70円増でも侮れない。通勤利用で年間3万円超の負担に?

ここからは、読者の皆様が一番知りたいであろう、実際のご自身の生活への影響について考えてみたいと思います。たとえば、普通車で片道約20kmの区間を利用する場合を想定してみましょう。このケースでは、現行料金から約70円の増加になると見込まれます。

1回あたり70円と聞くと、それほど大きな負担には感じられないかもしれません。月に数回ほど、休日のレジャーで利用する程度の方であれば、年間の影響額も数千円以内に収まるはずです。

一方で、通勤や業務などで平日毎日、同じ区間を往復している方の場合は見過ごせない金額となってきます。片道70円の値上げは往復で140円となり、月に20日稼働すると仮定すれば、1ヶ月あたり2,800円の負担増になります。これをさらに12ヶ月間続けると、年間で3万3,600円もの交通費が余分にかかる計算になるのです。

あくまで単純な試算ではありますが、今回の値上げにおいて本当に重要なのは、利用する距離の長さ以上に、利用する回数の多さだということがお分かりいただけるかと思います。利用頻度によって数万円もの差が出るとなれば、ため息をつきたくなる方がいらっしゃるのも無理はありません。長くハンドルを握っているベテランドライバーの中には、かつての料金を思い出し、複雑な気持ちを抱く方もいらっしゃるようです。

「昔は700円だったのに…」あの頃から首都高はどう変わったのか

今回の料金改定のニュースを受けて、インターネット上ではかつての料金体系を懐かしむ声もちらほらと見受けられました。30代から50代のドライバーの方であれば、東京線を利用する際にどこまで走っても一律700円だった時代をご記憶の方も多いのではないでしょうか。

実際に、1994年から2011年末までの間は、普通車で700円という均一料金が採用されていました。その後、2012年からは現在のような利用距離に応じた料金体系へと移行し、それにともなって上限料金も段階的に見直されてきたという歴史があります。

もちろん、昔の均一料金制と現在の距離別料金制では制度そのものが異なるため、単純に比較できるものではありません。しかし、長年にわたって首都高を利用し続けてきたドライバーからすれば、あの頃と比べてずいぶん高くなってしまったという実感を持つのも自然な感情でしょう。

とはいえ、建設から長い年月が経過したインフラを安全に維持し、次世代へ引き継いでいくためには、適切な補修や更新工事が欠かせません。そうした背景を考慮すれば、料金の見直しはある程度避けられない側面もあると考えられます。そこで最後に確認しておきたいのが、私たちが少しでも賢く利用するために用意されている制度の存在です。

各種割引は継続。まずは自分がよく走るルートの料金確認を

今回の改定と同時に、現在実施されているいくつかの割引制度については、継続や拡充の措置がとられる予定です。たとえば、特定の条件を満たすと適用される都心流入割引などの制度は、2031年の3月末まで継続されることが発表されています。

また、物流への影響などを考慮し、中型車以上の車両に関しては、2027年の6月末まで新しい料金の適用が据え置かれるという特例措置も設けられています。事業者向けの割引制度なども継続されるため、ご自身の利用状況に合致する制度がないか、改めて見直してみる良い機会になるかもしれません。

繰り返しになりますが、今回の上限料金引き上げは、すべての方が年間を通じて大幅な負担増を強いられるというものではありません。値上げという言葉にただ落胆するだけでなく、ご自身が普段どのルートを走り、月に何回くらい利用しているのかを客観的に把握することが大切です。

10月1日の改定日を迎える前に、まずは首都高の公式サイトなどで提供されている料金検索機能を利用して、ご自身がよく利用する入り口と出口の区間で、実際のところいくらになるのかを確認してみてはいかがでしょうか。事前の少しの準備が、これからのカーライフをより安心で納得できるものにしてくれるはずです。

参考:
10月1日首都高は料金を改定します。(首都高速道路株式会社)
2026年10月1日から首都高速道路の料金が変わります(首都高速道路株式会社 企業サイト)



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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