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新NISAの成長投資枠で“240万円”を一括投資→100万円分を売却。「売れば枠は復活する」はずが…銀行窓口で判明した“思わぬ事実”

  • 2026.8.31
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。2024年1月から始まった新NISAでは、投資枠が以下のように定められています。

  • 成長投資枠:年間240万円
  • つみたて投資枠:年間120万円

また、生涯で保有できる非課税限度額は、合計1,800万円(成長投資枠は最大1,200万円)。この枠は、売却した分が翌年から復活するのが特徴です。

しかし、枠の復活について正しく理解していないと、思わぬ機会損失を招くケースも。今回は、「新NISAは枠が復活する」という情報をもとに投資信託を売却したものの、ある勘違いに気付いた男性の事例を紹介します。

新NISAで投資信託の運用を始めた男性

40代の男性・Aさん(仮名)は、転職して収入が増えたことをきっかけに、NISA枠を利用して投資信託を購入することにしました。

利用している銀行でネットからNISA口座を開設し、まずは成長投資枠で240万円分の投資信託を一括購入。

その後、つみたて投資枠を利用して毎月5万円の積立投資も始めたそうです。

「運用が初めてだったので、まずは人気の高い商品を購入してみました。新NISAは売却するとその分の枠が復活すると聞いていたので、いい商品があれば乗り換えようと思っていました」

しかしその後、大きな勘違いに気付きます。

100万円分を売却、乗り換えを検討するも…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

数日後、投資信託について調べている中で気になる商品を2つ見つけたAさん。

現在保有している成長投資枠の商品は、投資元本の240万円に対して約2,000円の利益が出ている状態でした。

「今なら売却しても損をすることはないし、100万円分相当だけを売却して、空いた枠でどちらかの商品を買おう」

そう考えたAさんは、成長投資枠で保有していた投資信託を一部売却。

今後は新しく買った商品を長く保有したいと思っていたため、購入前に銀行窓口で相談してみることにしたそうです。

数日後、銀行窓口で告げられた事実に絶句

後日、銀行窓口で用事を済ませる際に投資信託の乗り換えについて質問したAさん。

すると、担当者から驚きの言葉が。

「Aさまの成長投資枠が復活するのは、来年の1月1日です。現在は240万円の枠をすべて利用した状態になっています」

「でも、先日そのうちの一部は売却したんです。売却したら枠が復活するんじゃないんですか?」

「売却により復活するのは、生涯の非課税保有限度額にあたる1,800万円の枠です。ただし、この枠も売却分がすぐに復活するわけではなく、翌年の1月1日に復活します。『成長投資枠』『つみたて投資枠』の年間保有枠は、売却してもその年に枠が復活することはありません」

担当者の説明を聞いたAさんは、「枠の復活」という言葉を勘違いしていたことに気付きます。

結局、成長投資枠での購入は翌年まで見送りとなりました。

「売却すればすぐに再投資できる」は間違い

新NISAでは、保有している商品を売却すると、生涯の非課税保有限度額を翌年以降に再利用できます。

しかし、その年の年間投資枠が復活するわけではありません。

「枠が復活する」という言葉だけを見てすぐに再投資できると勘違いしてしまうと、Aさんのように予定していた投資ができなくなり、機会損失につながる可能性があります。

新NISAを活用する際は、「年間投資枠」と「生涯の非課税保有限度額」は別物だと理解しておきましょう。

また、売却や乗り換えを検討する際には、現在どの枠をどれだけ使っているのかをしっかりと確認することが重要です。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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