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推しのライブ当選で、親友との約束を忘れた私

  • 2026.7.29
ハウコレ

ライブの後、彼との関係は少しずつ薄れていきました。

SNSに載せた1枚の写真と引き換えに、私が何を失ったのか、その重さを知るのはずっと後のことでした。当選メールを開いた瞬間、私の頭に浮かんだのは、一緒に申し込んだ友達の顔ではありませんでした。

気になっていた彼と、同じ推し

職場の休憩室で、彼が携帯の画面に映していたのは、私が長年応援しているアーティストのミュージックビデオでした。それをきっかけに、2人で音楽の話を交わすようになったのです。親友と申込画面の前で「2人で行こう」と言い合ったのは、彼と話すようになる少し前のこと。その時は私も本心で頷いていました。ところが当選メールが届いた瞬間、真っ先に脳裏をよぎったのは、彼と一緒に会場に立つ光景のほうでした。

送信ボタンを押した「一緒に行かない?」

「一緒に行かない?」と彼にメッセージを送るまで、3日かかりました。返事は「まじで?行きたい」の一言でした。その画面を見た時、私は親友のことより、彼の隣で曲を聞く自分のことを考えていました。親友には悪いと思いましたが、彼と行くほうが楽しそうに思えたのです。「ごめん、ほかの人と行くことになっちゃった」とだけ送り、詳しい理由はぼかしました。

SNSに写真を載せた日

ライブの翌日、私は会場で撮った写真をSNSに載せました。ペンライトを持った彼と私の腕だけを写して、顔は隠しました。それでも親友が気付くだろうということは、載せた瞬間から分かっていました。しかし反応はなく、助かったとどこか安心してる自分がいました。彼女がフォローしていた私のアカウントから、彼女の名前が消えていたことに気付いたのは、その1週間後のことでした。

そして...

気になっていた彼とは、ライブ以降、少しずつ距離が空いていきました。あの日並んでいた2人の腕は、写真の中だけで寄り添っていたのだと、後から知りました。親友も失い、彼との関係も進みませんでした。次のライブが発表されたお知らせを見つけた時、私はスマホの画面を閉じて、しばらく机の上に置いていました。

(20代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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