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「なんでこんなに、長いの!」法事で子どもが放った一言。だが、お坊さんの一言で空気が和んだ

  • 2026.7.28

久しぶりの親族の集まり

先日、母方の親戚の法事があり、遠方に散らばって暮らしていた親族が、久しぶりに一堂に会しました。

私にとっては、めったに顔を合わせない親戚たちと再会できる、年に一度あるかないかの大切な機会でもあります。

子どもの頃によく遊んでもらった従兄の顔もあり、会場は始まる前から、どこか和やかな空気に満ちていました。

お寺の本堂には線香の香りが満ち、誰もが背筋を伸ばして静かに座っていました。

やがて袈裟をまとったお坊さんが入ってこられ、朗々とお経が始まります。物音ひとつしない、張りつめた厳かな時間でした。

静けさに響いた声

そんな厳粛な空気の中で、どうしてもじっとしていられなかったのが、いとこの小さな子でした。

まだ三歳になったばかりで、長く続くお経のあいだ、退屈そうに何度もあくびをしては、もぞもぞと体を揺らしていたのです。

母親がそのたびに小声でなだめていましたが、幼い子に、お経の意味などわかりようもありません。

そして、なかなか終わらないお経に、とうとう我慢の限界がきたのでしょう。

その子は、本堂じゅうに響きわたる大きな声で、思ったままを口にしました。

「なんでこんなに、長いの!」

私の記憶に、今もはっきりと焼きついているのが、この場面です。

あまりに無邪気なひと言に、居並ぶ大人たちは一瞬、凍りついたように黙り込みました。

その子の母親は青ざめ、あわてて我が子の口をふさごうとしています。

お坊さんの優しい一言

誰もがどうしたものかと身を固くした、まさにその時でした。

お経を止めたお坊さんが、ゆっくりと振り返り、その子に穏やかなまなざしを向けたのです。

叱るのではなく、やわらかく微笑みながら、こう語りかけてくださいました。

「これはね、ご先祖さまとゆっくりお話ししている時間なんだよ」

そのひと言に、張りつめていた場の空気が、ふっとやわらかくゆるみました。

子どもは不思議そうに首をかしげ、大人たちの顔には、こらえきれない笑みが少しずつ広がっていきます。母親も、ほっとしたように肩の力を抜いていました。

厳かなだけの場を、子どもの飾らない素直さと、それを大きく包み込むお坊さんのひと言が、こんなにも温かく変えてくれる。

堅苦しいばかりだと思っていた法事が、忘れられないひとときになった瞬間でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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