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「私にも一言しゃべらせて」結婚式でマイクを握った仲人の女性。突如、新郎新婦の欠点を並べたワケ

  • 2026.7.28

友人の晴れの日

親しい友人が、お見合いで結ばれた相手と結婚式を挙げることになり、私は心から喜んで披露宴に出席しました。

友人は結婚相談所を通じてご縁を得たそうで、当日は二人の仲を取り持った仲人の女性も、来賓のひとりとして招かれていました。

晴れやかなその席に、まさかあんな一幕が待っているとは、この時は思いもしませんでした。

式は終始なごやかに進み、料理も歓談も申し分ありません。

新郎新婦のはにかんだ笑顔に、会場中が幸せな空気に包まれていました。

ところが、宴も終盤にさしかかった頃、その和やかさが思わぬ形で乱されることになったのです。

予定にないスピーチ

締めくくりの挨拶へ移ろうとした、まさにそのときでした。

仲人の女性が、席を立ち上がったのです。

どうやら、お世話への御礼の額に納得がいっていなかったらしいと、後になって耳にしました。

彼女は司会者のもとへつかつかと歩み寄り、こう申し出ました。

「私にも一言しゃべらせて」

そう言うなり、返事も待たずにマイクへ手を伸ばします。

その一部始終を、私は今もはっきりと覚えています。

マイクを握った彼女は、あろうことか新郎新婦の欠点をひとつ、またひとつと数え上げ、自分がどれほど骨を折ったかを長々と語り始めました。

祝いの席は、水を打ったように静まりかえってしまいます。

司会者の毅然とした対応

誰もが下を向き、いたたまれない空気が流れました。

そのとき、すっと一歩前に出たのが司会者でした。

声を荒げることは一切なく、それでいて毅然とした調子で、彼女の言葉にやわらかく割って入ったのです。

「お力添え、まことにありがとうございました。それでは、あらためて新しい門出をお祝いいたしましょう」

そう言うと、司会者はごく自然な流れでマイクをそっと引き取り、話の矛先を新郎新婦への祝福へと戻しました。

角を立てず、それでいて有無を言わせない、実に見事な采配です。仲人の女性も、それ以上は続けられず、静かに自分の席へ戻っていきました。

白けかけていた会場には、ふたたび温かな拍手が湧き起こります。

プロのひと手によって、友人の晴れ舞台がしっかりと守られた瞬間でした。出過ぎず、引きもせず、場をおさめてみせた手腕には、ただ感心するばかり。さすがだと、私は胸のすくような思いで、その頼もしい背中を見つめていました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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