1. トップ
  2. 【新・フレンチシック特集】今訪れたい、感性を育むクリエイティブスタジオ&美術館7

【新・フレンチシック特集】今訪れたい、感性を育むクリエイティブスタジオ&美術館7

  • 2026.7.22
Hearst Owned
Hearst Owned

ピエール・オーギュスタン・ローズ(Pierre Augustin Rose)

彫刻的な家具が彩る、表情豊かな空間

2018年、アンティークディーラーだったピエールとオーギュスタンにファッション業界出身のローズが加わり、3人で立ち上げたインテリアスタジオ。プリミティブな感性を宿しながらミニマルでモダンな家具を展開し、現在では世界中から注目を集めている。なかでも、有機的な曲線を描く彫刻的なソファは、彼らのデザインを象徴する存在。パリに構える2つのギャラリーでは空間ごとに異なる表情を演出し、家具の楽しみ方を提案する。古いものと新しいものを調和させる、フランスらしい美意識を感じ取って。

8, rue Hérold 75001 Paris / 1, rue Bonaparte 75006 Paris

©YANN DERET

ロイユ・ドゥ・コー(L'Oeil de KO)

建築事務所は、独創的なクラフトの宝庫

マラケシュのイヴ・サンローラン美術館を手がけたことでも知られる、建築事務所「スタジオ・コー」。オスマン様式の歴史的建築内にあるスタジオ兼ギャラリーは、赤い壁とらせん階段が印象的。ブロンズやガラス、リネンの異素材が融合し、硬質さと柔和さが交差する独特な世界が広がる。奥の一室に並ぶのは、カニや馬形のろうそく立て、樹皮を用いた花器、金属のボトルキャップなど、個性豊かなクラフトだ。フランス中心のアーティスト30人と協働して生まれた一点ものをじっくりと堪能したい。

6, bis rue Gabriel Laumain 75010 Paris ※事前予約制

ALEXANDRE-TABASTE

コルコーズ(Kolkhoze)

多様なアーティストの作品が一挙に集結

ティボー・ヴァン・デン・ベルフによって設立されたデザインスタジオ。フランスを中心に、有名アーティストから新進気鋭作家まで40人と協働。コンセプチュアルな限定作品やオートクチュールのような家具製作を手がけている。なかでも、パリで活躍するガラスアーティスト、ジェレミー・マクスウェル・ウィントレバートとの共作によるランプは注目だ。またアーティストたちの展示を不定期で開催し、それぞれの世界観を紹介する。多様な作品が集い、装飾性と機能性に富んだ空間は多くの示唆を与えてくれる。

72, rue des Archives 75003 Paris

Hearst Owned

ザッキン美術館(Musée Zadkine)

自然と溶け合う、有機的フォルムの彫刻

20世紀に活躍した彫刻家オシップ・ザッキンの自宅兼アトリエを改装した美術館。彼の生涯にわたる作品に加え、画家だった妻の作品まで鑑賞できる。キュビズムの影響を受けた彫刻は抽象的かつ有機的なフォルムがモダンで、現在でもパリジェンヌたちにインスピレーションを与え続けている。緑豊かな小さな庭園にも、代表作「破壊された都市のトルソー」など、大型彫刻が自然と溶け合うように並ぶ。散歩気分で訪れられる居心地のいいアドレスだ。

100, bis Rue d'Assas 75006

NICOLAS KRIEF

ジュ・ド・ポーム美術館(Jeu de Paume)

写真や映像を軸に、感度の高いキュレーション

チュイルリー公園の一角にたたずむ、写真や映像を中心に扱う美術館には、
感度の高いパリジェンヌたちが定期的に展示のチェックに足しげく訪れる。著名な写真家から新進気鋭のアーティストまで網羅し、洗練されたキュレーションが特徴。今年は、昨年逝去した写真家マーティン・パーによる最後の展覧会が開催され、大いに注目を集めた。館内のブックショップにもセンスのいいビジュアルブックが多数並ぶ。併設のローズ・ベーカリーでは、夏になるとテラス席が設けられ、散策の間にひと休みできるのがうれしい。

1, place de la Concorde 75008 Paris

Hearst Owned

ロマンティック美術館(Musée de la Vie Romantique)

かれんな邸宅で、優美なロマン主義を読み解く

モンマルトルのふもとの小さな美術館が、今冬、再オープン。19世紀に活躍した画家アリ・シェフェールの邸宅であり、現在は歴史的建造物として指定されている。彼の作品を軸に、近隣に暮らしていた作曲家フレデリック・ショパンや作家ジョルジュ・サンドとの関係性にも焦点を当て、美術、音楽、文学からロマン主義を読み解く展示に。敷地内にはサロン・ド・テがあり、夏季は花々が咲く庭園でティータイムを楽しめる。かれんな邸宅と優雅な展示から、パリジェンヌが大切にしてきた伝統的な美意識に触れて。

16, rue Chaptal 75009 Paris

Marc Domage

カルティエ現代美術財団(Fondation Cartier pour l’art contemporain)

パリの中心に移転した、現代アートの殿堂

昨秋、パレ・ロワイヤルへ移転オープンして話題に。1855年築、石造りの歴史的建造物を巨匠ジャン・ヌーヴェルが現代的に刷新。高い天井と大きなガラス窓が開放的な空間は、地下1階から2階までゆるやかにつながる迷路のような構成。8月23日まで開催されている開幕展では、財団の膨大な所蔵作品から600点を展示。オルガ・デ・アマラルやロン・ミュエクなど、旧美術館での個展で高い評価を得たアーティストたちに注目したい。社会的な4つのテーマで展開され、感性や知的好奇心が刺激される内容となっている。

2, place du Palais Royal 75001 Paris

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ