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【W杯2026】新スター誕生からピッチ外のエピソードまで。忘れられない名珍場面12

  • 2026.7.22
Getty Images

スペインの16年ぶり優勝で幕を閉じたFIFAワールドカップ2026 北中米大会。史上初のハーフタイムショーなど異例づくしの今大会は、トランプ大統領による前代未聞の「バログン事件」をはじめ、物議を醸す出来事も相次いだ。メッシやC・ロナウドらレジェンドたちのラストダンスから、ハーランドら新スターの躍進、そして熱戦の裏で生まれた珍事件まで、今大会の名珍場面12選をダイジェストで振り返り。

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スペインの至宝ヤマルとメッシの18年前の写真が「エモい」と話題に

W杯優勝を果たしたスペインの19歳MFラミン・ヤマルとアルゼンチンFWリオネル・メッシの18年前の奇跡の一枚。2008年当時、メッシが所属していたバルセロナと『スポルト』紙がユニセフへの寄付を目的として行ったチャリティカレンダーの企画。19歳のメッシは赤ちゃんを入浴させる写真を撮影していたが、この赤ちゃんこそ、当時生後半年に満たないヤマルだった。

Hector Vivas - FIFA / Getty Images

のちにバルセロナの10番を引き継ぎ、W杯決勝の舞台でも邂逅することになる二人の写真は世界中で大きな話題に。W杯での直接対決はスペインのヤマルに軍配が挙がったが、試合後はメッシと抱き合い、互いを労っていた。

Maja Hitij - FIFA / Getty Images

今大会でメッシの記録を14日上回る18歳343日でW杯初得点を挙げたヤマル。若きエースが「息子みたい」と語る3歳の弟・ケインくんは、今大会でマスコット的存在として注目を集めた。兄の19番を背負い、スタンドで必死に応援する姿は愛らしく、なかでも優勝決定後のピッチを縦横無尽に駆け回り、切り取られたゴールネットを手に兄の元へ無邪気に駆け寄る姿はかわいすぎると話題に。ピッチ上に大の字で寝転がり、優勝の感慨に耽るかのような3歳児の姿にSNSは大盛り上がりだった。

Alex Livesey - Danehouse / Getty Images

バログン事件に史上初のハーフタイムショー、異例だらけの大会に

カナダ、アメリカ、メキシコの16都市を舞台とし、史上最多48チームに拡大された大会は異例だらけのものに。前後半に3分間の飲水タイムである「ハイドレーションブレイク」が採用されたが、選手の健康を守るためのものとはいえ、試合がクォーター制になってしまうことや、実質CMタイムだと議論を呼んだ。

またトランプ大統領がアメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止を不当と訴え、FIFAが出場停止処分を猶予した前代未聞の「バログン事件」。政治介入によるFIFAの決定に世界中から批判が殺到した。トランプ大統領を巡っては、決勝戦後のセレモニーでスペインがトロフィーを掲げる瞬間まで壇上に居座った行為でも大ブーイングが起きていた。

Carl Recine / Getty Images

W杯史上初めて行われた決勝戦でのハーフタイムショー。マドンナやシャキーラ、ジャスティン・ビーバー、BTSなど豪華アーティストの出演で盛り上がったものの、競技規則では上限15分のハーフタイムが11分間のショーによって約27分となる結果に。異例の事態にサッカーファンから賛否が巻き起こった。

オアシス「Wonderwall」も! エンタメ大国らしいスタジアム音楽

スポーツとともに音楽が注目された大会。イングランド代表は勝利後にオアシスの『Wonderwall』をサポーターとともに熱唱し、これが恒例の儀式に。サポーターがMFジュード・ベリンガムへ向けて歌う『HEY JUDE』(ビートルズ)も注目された。ノルウェー代表の勝利後のバイキング・ロウと『Take on me』(a-ha)も大きな話題に。

会場では様々な曲が流れ、フランス代表はゴールする度に『One More Time』(ダフト・パンク)、韓国代表の試合前にはBTSの『Burning Up(FIRE)』で観客が盛り上がった。

Eurasia Sport Images / Getty Images

『ジ・アスレチック』によると、これらの曲は各国協会が事前に提出したものに会場担当者がセレクトしたものを加え、スタジアムの状況に応じて流されていたそう。なお、大盛り上がりとなっていたイングランドの『Wonderwall』はチームからの要望ではなく、会場担当者が選んでいたとのことで、エンタメ大国の矜持を示したシーンでもあった。

Omar Vega / Getty Images

短めソックスや穴あきスパイク、看板越え失敗で骨折も…

こだわりのスタイルでプレーした選手の姿も。日本代表MF中村敬斗のトレードマークは短いソックス。スウェーデン戦の後半途中には、主審から履き替えを強いられる一幕もあったが、その後は足がつるのを防ぐため、ソックスのふくらはぎ部分を裂いて着用していた。

Catherine Ivill - AMA / Getty Images

ポルトガル代表のFWペドロ・ネトは右足のかかと部分に穴の開いたスパイクでプレー。元日本代表FW柿谷曜一朗は「靴擦れ」対策と指摘していたが異例のスタイルだった。

不運の事故も話題に。イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは決勝トーナメント2回戦・メキシコ戦後にまさかの骨折。勝利を喜び、サポーターの元へ駆けつけようとピッチ横の広告看板を飛び越えたが着地に失敗し、左手首と腕の骨折で手術という結果に。それでも36歳のMFはギプス姿でチームへの帯同を続け、イングランド代表は3位で大会を終えた。

Buda Mendes / Getty Images

初出場となったカーボベルデ代表の躍進

初出場となった人口約50万人の小国・カーボベルデが世界を驚かせた。グループリーグでスペインとスコアレスドロー、決勝トーナメント1回戦では前回覇者・アルゼンチンと戦い、2-3で敗れたものの延長戦までもつれ込む熱戦を演じた。なかでも注目されたのは40歳の守護神GKヴォジーニャ。スペイン戦で27本ものシュートをしのぎ切り、失点ゼロに抑えて一躍ヒーローとなった。

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大会前は約5万人だったInstagramのフォロワー数がW杯での活躍を機に約2000万人に爆増し、今や約3000万人に迫るほど。歴代のレジェンドGKたちを抜かし、GK歴代世界1位となっている。なお、決勝トーナメント1回戦で敗退したカーボベルデだが、優勝したスペイン代表が今大会唯一白星を挙げられなかった相手となったことで、再評価を受けている。

Justin Setterfield / Getty Images

ピッチ内外で話題沸騰! ノルウェーの怪物FWハーランド

28年ぶりにW杯の舞台に戻ってきたノルウェー代表。ブラジルを撃破し、初の8強入り。惜しくもイングランドに敗れ4強入りはならなかったが、記憶に残るシーンを多く演じた。なかでも勝利の儀式、太鼓のリズムに合わせて、皆で船を漕ぐ動作をする「バイキング・ロウ」は「RO!」の力強い掛け声とともに世界中へ広がった。チーム最多7ゴールの活躍をみせたエースFWアーリング・ハーランドはピッチ内外で注目の的に。様々なミームが生まれ、圧倒的なフィジカルやビジュアルが漫画「ドラゴンボール」の魔人ブウに似ているとSNS上で話題になると、Instagramのコメント欄に登場し、「まぁ否定はしない」と反応。ファンを盛り上げた。

JAN LANGHAUG / Aflo

「エルメス」コレクターとしても知られるストライカーは、帰国する際にドルチェ&ガッバーナの新作バッグを肩に掛け、酒瓶を抱えたアライグマの剥製を抱えて登場。W杯を終えてからも人気者は忙しく、その後はイタリアのシチリア島へ。パートナーのイザベル・ハウセン・ヨハンセンとともに、ドルチェ&ガッパーナのショーに参加し、その後はバカンスを楽しんだ様子。

Jean Catuffe / Getty Images

W杯最大の“推し”? 注目度急上昇のベリンガムが新時代の顔へ

イングランド代表MFジュード・ベリンガムの人気がアメリカを中心に加速している。元々、2024年からキム・カーダシアンのブランド「SKIMS」の広告塔を務めるなど、ビジュアル面でも注目を集めていたが、今大会でさらに多くの人々の目に留まった。米ではW杯期間中にTikTokなどでベリンガムを“夫”と呼ぶ投稿がトレンド入り。「今、彼氏の隣にいるけど、夫(ベリンガム)がゴールを決めたから気まずい(笑)」という女性ファンのジョークがバズったことで生まれたブーム。決勝トーナメントでは、1試合毎にInstagramのフォロワーが約100万人ずつ増えていった。

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一度のW杯で7得点を挙げた初のイングランド人としての実力が人気を支えているだけでなく、謙虚な姿勢や仲間へ向ける笑顔など、ピッチ上とのギャップがファンの心をつかんでいる様子。ジェームズ・コーデンが司会を務めたFOX「World Cup After Hours」では、俳優への憧れを語っていたベリンガム。C・ロナウドやメッシ、ネイマールが代表の舞台から去ったあと、サッカー界の顔になるのは彼かも?!

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エムバペに対する差別投稿、フランス検察が捜査を開始

フランス代表FWキリアン・エムバペが人種差別的発言を受けた。決勝トーナメント2回戦でフランスに敗れたパラグアイのセレステ・アマリージャ上院議員がエムバペのルーツなどを侮辱する人種差別的コメントをSNSへ連投。これを受けてエムバペは「軽蔑に値する女性。その職務にふさわしくない」と指摘し、「世界中に憎悪と人種差別を広める自由を私は絶対に許さない」と自身のSNSへ投稿した。即座に所属先のレアル・マドリード(スペイン)が選手へ連帯を表明したほか、フランスサッカー連盟が同議員を告訴し、フランス検察は捜査を開始したと発表している。

Sarah Stier - FIFA / Getty Images

なお、エムバペはピッチ外の雑音に負けず、史上初の2大会連続得点王となる10ゴールの活躍。チームは4位で終わったものの、W杯通算22ゴールを挙げ、メッシを抜いて単独首位に立つ結果を残してみせた。27歳FWの今後の記録更新にも期待がかかる。

Hector Vivas - FIFA / Getty Images

アルゼンチンの大エース、メッシ涙の幕引き

連覇は叶わなかったアルゼンチン代表。スペインに敗れた決勝戦後には呆然として立ち尽くしていたFWリオネル・メッシ。表彰式で銀メダルを手にすると耐えられなくなり、スタンドからの大声援を背に涙を流していた。2014年ブラジル大会、2022年カタール大会、そして今回と3度の決勝出場は史上2人目の偉大な記録。次大会を43歳で迎えることから、今回が最後のW杯の舞台となる可能性が高い。大エースはW杯キャリアを準優勝で締めくくった。

Michael Regan - FIFA / Getty Images

W杯6大会連続出場となったメッシは、初戦でのハットトリックにはじまり、2大会連続の決勝進出までに8ゴール4アシストの大活躍。得点王こそエムバペに譲ったものの、W杯通算21得点12アシストの記録を残した。アルゼンチンの選手たちが常にピッチ内外で39歳のレジェンドを献身的に支える姿は、さながら“親衛隊”だと話題に。チームがメッシを先頭にスタジアム入りする様子は大会を象徴するワンシーンとなった。

Ryan Pierse - FIFA / Getty Images

C・ロナウドやネイマールら、レジェンドたちのラストダンス

41歳のポルトガルFWクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチンFWリオネル・メッシ、ブラジルFWネイマール、クロアチアMFルカ・モドリッチらスター選手たちにとって、今大会が実質最後のW杯に。史上初の6大会連続ゴールを記録するなど気を吐いたC・ロナウドだが、ポルトガルは8強入りを前にスペインに0-1で敗戦。『スカイスポーツ』によれば、「確かに最後のW杯だったけど、これからはじっくり振り返り、家族と過ごす時間を持つことができる」と話したレジェンドは、大会後、その言葉通りにパートナーのジョルジーナ・ロドリゲスと子供たちとバカンスへ向かった。

MIAN / Aflo

ノルウェーに敗れて、涙を流していたブラジル代表FWネイマール。『グローボ』によると、「ここで始まり、ここで終わる」とセレソンデビューを果たしたアメリカの地で代表引退を示唆。切り替えは早く、敗退の6日後にはラスベガスでポーカーの大会へ参加。大会公式Xがその様子を公開するとファンから賛否を呼んだ。

Carl Recine / Getty Images

3つのジンクスが話題に、その結果は…?

今大会ではスペイン、アルゼンチン、イングランド、フランスが残った準決勝を前に3つのジンクスが話題となった。一つ目は大会直近の「バロンドール」(最優秀選手賞)に選ばれた選手の国は優勝できないというもの。フランス代表FWウスマン・デンベレが当てはまり、実際にフランスは準決勝でスペインに0-2で敗れた。

二つ目が過去のW杯で外国人監督が指揮するチームの優勝がないという事実。結果、ドイツ人のトーマス・トゥヘル監督率いるイングランドは準決勝でアルゼンチンに1-2の敗戦。

そして三つ目が大会直前のFIFAランキングで1位のチームは優勝できないというもの。当てはまるアルゼンチンは決勝で散った。唯一すべてに当てはまらないスペインが優勝する結果となったことで、今後もこれらのジンクスは注目されそう。

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