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2026年、韓国・ソウルにオープン!話題の新しい美術館3選

  • 2026.7.21
Courtesy of Centre Pompidou Hanwha

美術館の人気が高まっているソウル。2025年、韓国の国立中央博物館の入場者数は650万7483人と、1位のルーヴル美術館(904万6000人)、2位のバチカン美術館(693万3822人)に次ぎ、世界3位を記録。国立現代美術館ソウルはロン・ミュエク展が大ヒットし2025年の入場者数が過去最高の206万人に。

こうした盛り上がりにさらに拍車がかかると期待されるのが、今年オープンの3つの美術館だ。3月に開館したソウル市立西ソウル美術館、6月4日に開館したポンピドゥーセンター・ハンファ、8月に開館が予定されているパク・ソボ美術館を順に紹介しよう。

Photo: Kim Taedong

ソウル市立西ソウル美術館/衿川区庁

3月12日に開館したソウル市立西ソウル美術館は市の南西部、衿川区庁(クムチョングチョン)駅からすぐ。8館で構成されるソウル市立美術館の中の一つだ。ソウル市立美術館は市庁近くに西小門本館を構え、2025年にソウル北部の道峰(トボン)区にソウル市立写真美術館を開館。今春、ソウル市立西ソウル美術館がオープンし、全部で8つの本館・分館体制となった。

同館は、ソウルの公立美術館として初めてメディアアートに特化しているのが大きな特徴だ。取り上げるのは、新しいメディアや映像・音・光による作品、パフォーマンス、コンセプチュアルアート、インターネットアートなど。多様化が進むアートのこれからを見据えて、実験的な展示やプログラムも行う。

建築はキム・チャンジュン(THE_SYSTEM LAB)が設計。隣接するクムナレ中央公園と自然につながりを持つ、地上1階・地下2階の低層の建物を考案した。湖面のようにきらめく外壁の上部が、訪れる人の目を引く美しい建築だ。

Photo: Kim Taedong

開館特別展はパフォーマンスプログラム『呼吸』(3/12~4/12)や、美術館の建設過程と地域の人々の記憶・記録を題材とした『私たちの時間はここから(Mneme Topos)』(3/12~7/12)などを開催。

8月からは、現在活躍中のメディアアートの作家にフォーカスする展覧会がスタートする。『キム・ヒチョン:モグラ』(8/20~11/8)は、キム・ヒチョンの初の大規模個展で、西ソウル美術館が制作を支援したゲームエンジンと生成AIを使った新作のほか、これまでの写真作品や韓国でまだ披露されていない作品が一堂に会する。

ソウル市立 西ソウル美術館
Seo-Seoul Museum of Art
서울시립 서서울미술관

ソウル特別市衿川区始興大路79キル65
서울특별시 금천구 시흥대로79길 65

Courtesy of Centre Pompidou Hanwha

ポンピドゥーセンター・ハンファ/汝矣島

6月4日の開館に先立ち、5月26日に「シャネル」2026年メティエダール コレクションのショーの会場となるなど、オープン前から大きな話題を呼んだのが、汝矣島(ヨイド)に誕生したポンピドゥーセンター・ハンファ。ハンファ文化財団とポンピドゥーセンターのパートナーシップによって設立された。

美術館の設計を手掛けたのは、ルーヴル美術館の内装などで知られるフランスの建築家、ジャン=ミシェル・ヴィルモット。1985年に建造され、韓国の高度経済成長期を象徴するランドマークであった60階建ての「63ビル」の水族館があった別館を改築し、美術館へとコンバージョンした。「光の箱」をコンセプトに掲げており、白いファサードが印象的だ。

Courtesy of Centre Pompidou Hanwha

開館から4年にわたる計画が発表され、フランスのポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に、20世紀モダンアートの主要な流れを見せていくという。

現在は、開館記念展『キュビスト:モダンヴィジョンの革新者たち』が開催中だ(6/4~10/4)。

<写真>『キュビスト:モダンヴィジョンの革新者たち』会場風景。

Courtesy of Centre Pompidou Hanwha

ピカソやジョルジュ・ブラックに始まり、ロベール・ドローネーやナタリア・ゴンチャロワ、さらに韓国近代美術のアーティストたちへの影響までを見せる。

<写真>『キュビスト:モダンヴィジョンの革新者たち』会場風景。

Courtesy of Centre Pompidou Hanwha

開幕記念展以降のラインアップにも注目したい。「マルク・シャガール」「ワシリー・カンディンスキー」「アンリ・マティスとフォーヴィスム」など、20世紀美術の巨匠たちの展示が2027年まで計画されている。パリのポンピドゥーセンターが2030年まで大規模改装で休館している中、アジアでこれらの傑作を見られるのはうれしい限りだ。

<写真>『キュビスト:モダンヴィジョンの革新者たち』会場風景。


ポンピドゥーセンター・ハンファ
Centre Pompidou Hanwha

퐁피두센터 한화

ソウル特別市永登浦区 63路 50
서울특별시 영등포구 63로 50


Courtesy of PARKSEOBO FOUNDATION

パク・ソボ美術館/延禧洞

3番目に紹介するのは、8月にオープンを控えているパク・ソボ美術館。韓国現代美術を語る上で重要な作家の一人、パク・ソボ(朴栖甫、1931~2023年)の芸術世界を称える美術館だ。場所は弘大(ホンデ)の北側、延禧洞(ヨニドン)。こだわりのカフェなどが点在している落ち着いたエリアで、美術館への訪問に併せて散策するのも良さそうだ。

Hearst Owned

パク・ソボは、韓国の抽象絵画「単色画」のムーブメントをけん引した一人。鉛筆で無数の線を反復し描いたものや、韓国の伝統的な紙、韓紙を用いて、ストライプのような形状の起伏を出した色鮮やかな作品群で知られる。

欧米でも展示され、国際的なアートシーンにおいて近年評価が高まっているパク・ソボ。2025年はアートフェア、フリーズ・ソウルでLGとのプロジェクトが披露され衆目を集めた。

<写真>パク・ソボの韓紙を用いた作品。色や線が韓紙と一体となって存在する。Park Seo-Bo, Ecriture No.110615, 2011, mixed media with Korean hanji paper on canvas, 130x200cm, PARKSEOBO FOUNDATION

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<写真>パク・ソボの作品、鉛筆の描線が画布を覆う。Park Seo-Bo, Ecriture No.190403, 2019, pencil + acrylic and oil on canvas, 130x200cm, PARKSEOBO FOUNDATION



Photo: Park Seungho

パク・ソボ美術館は、彼の作品世界を研究・展示するだけでなく、現代のアーティストとの関わりにも力を入れる。これは、パク・ソボが生前、新しい作家を発掘し、支援し続けた利他の精神をそのまま受け継ぐものだ。ミュージアムを舞台に継続される、彼の芸術と今のアートとの継続的な対話もまた楽しみな美術館となりそうだ。

<写真>パク・ソボは1931年慶尚北道生まれ。


パク・ソボ美術館
PARK SEOBO MUSEUM

박서보미술관

※8月開館予定







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