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「記念日は俺に任せて」2人の旅行ノートにいた、知らない編集者

  • 2026.7.24
ハウコレ

メッセージアプリに、彼から招待のリンクが届きました。開いてみると、旅行の計画をまとめる共有ノートで、名前は「記念日旅行」。付き合って3年目で、旅行を計画するのはいつも私の役目だったので、少しうれしかったのを覚えています。

しかし、共有ノートの一覧に並んでいたのは、彼と、私と、ひまわりのアイコンが付いた、知らない名前でした。

ひまわりのアイコン

付き合って3年目の記念日に、彼が旅行に行こうと言い出しました。メッセージで届いた招待リンクを開くと、「記念日旅行」と名付けられた共有ノートです。候補のページには海沿いの町が1つ、持ち物のリストも作られていました。いつも計画するのは私の役目だったので、素直にうれしかったのです。ただ、共有者の欄が気になりました。彼と私のほかにもう1人、ひまわりの写真をアイコンにした覚えのない名前が並んでいます。その人の権限は「編集者」。私は「閲覧のみ」でした。「ノート、私も編集できるようにしてもらえる?」とメッセージを送ると、「記念日なんだから俺に任せて」と届きました。

打っては消したメッセージ

数日たっても権限は変わりません。それでもノートは更新されていて、開くたびに編集の印がつきます。履歴を確かめると、書き込んでいるのはひまわりのアカウントばかりでした。会社の人だろうか、学生のころの友だちだろうか。浮かぶ顔がないまま、想像だけが先へ進みます。「あのアイコンの人って誰?」と打ちかけて、やきもちに見えるだろうかと手を止めました。文面を変えて打ち直しても、送る前に全部消してしまいます。ノートには行く場所の候補が増えていくのに、旅行の話を私のほうから出せなくなっていました。

閲覧のみの私が聞いた答え

約束の休日、彼の部屋のローテーブルに付箋だらけのガイドブックが置いてありました。「ひまわりのアイコンの人、誰?」彼はガイドブックを閉じ、間を置きました。「ごめん、それはまだ言えない。」ごまかす感じがないぶん、よけいに怖かったのです。「言えないことがあるなら、この旅行には行きたくない。」そう伝えると、彼はノートを自分のアカウントで開き、画面をこちらに向けました。海沿いの店の名前と席の予約、リンクのメモには「姉に電話を頼む」と書かれていました。「姉なんだ。あの町に住んでたことがあって、店の予約を頼んでた」。ひまわりのアイコンは彼のお姉さんでした。姉に手伝ってもらっているのが恥ずかしくて黙っていたけど、姉が編集者として一覧に出ることには気がまわらなかったのだと、彼は説明しました。

そして...

旅行には無事に行けました。お姉さんのおかげで、おいしい料理も楽しめました。それでも私は、むやみに秘密を作らず、手伝ってもらったことも素直に話してほしいと彼に伝えました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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