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レンタル彼氏を始めた俺が元カノに「今、需要がすごくてさ」→隠したかった本当のこと

  • 2026.7.22
ハウコレ

元カノの前で、俺は反射的に見栄を張りました。その言葉がどれだけ空っぽだったかを思い知るのは、それから少しあとのことでした。

買ったばかりのジャケットの値札を切りながら、俺は指名が1件も入らないアプリを何度も更新していました。

振られた俺が選んだ、証明の方法

振られたのは、俺のほうでした。自分で言うのもなんだけど、モテるほうだと思って生きてきました。だから彼女に別れを切り出されたことが、どうしても受け入れられませんでした。

誰かに必要とされている。それを早く確かめたくて、俺はレンタル彼氏の仕事に申し込みました。登録料さえ払えば指名が殺到すると書いてあって、迷いはありませんでした。

元カノと会った、正門前

指名が入ればすぐに動けるように、俺は身なりを整えて正門のそばにいました。けれど、アプリの通知は鳴りませんでした。

そこへ、元カノが歩いてきたんです。惨めな待ちぼうけだなんて、認めるわけにはいきません。俺はとっさに「予約が続いててさ」と胸を張りました。彼女は「そうなんだ」とだけ返して、行ってしまいました。その背中を見送ったあとも、俺はしばらく正門のそばに立ち尽くしていました。

1件も来なかった指名

指名は、その後も1件も来ませんでした。おかしいと気づいて調べたときには、登録料だけを取る新しい手口だと知りました。同じように払わされた人は、ほかにも大勢いたようです。

俺の失敗は、あっという間に学内に知れ渡りました。すれ違う人がこちらを見て笑っているのが分かって、俺は下を向いて歩くようになりました。モテるはずの俺が、必要とされたくてお金を払っていた。その事実だけが、やけに重く残りました。

そして...

レンタル彼氏は、それきり辞めました。今は、着飾らずに人と話す練習をしているところです。振り向かせることばかり考えていたころには、見えなかったものがあります。彼女が最後に見せた落ち着いた表情の意味も、今なら少しだけ分かる気がします。もう2度と、必要とされたくて財布を開くようなことはしません。

(20代男性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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