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「売ったわよ、あの骨董品」介護もせず祖父の家と土地を独占した叔母。数日後、叔母に待っていた結末とは

  • 2026.7.23
「売ったわよ、あの骨董品」介護もせず祖父の家と土地を独占した叔母。数日後、叔母に待っていた結末とは

隣の家へ、毎朝五時

母は四人きょうだいの長女です。うちは祖父母の家の隣で、祖母が寝たきりになってからは、母がひとりで介護を引き受けました。

朝五時に隣へ入り、おむつを替え、体を拭き、三度の食事を作ります。

戻るのは夜の十時過ぎ。それが六年、休みなく続きました。

「長女だから、しかたないのよ」

腰をさすりながら、母は笑っていました。

その間、三番目の妹である叔母は、ほとんど顔を見せません。

年に一度、正月に寄るかどうかです。

「うちは遠いから、無理よ」

そう言われれば、母は何も返せません。母と、すぐ下の妹は祖母の連れ子で、下の二人とは血がつながっていない。その引け目が、母の口を重くしていたのです。

空っぽになった骨董の部屋

祖母の葬儀が済んだ頃から、叔母は祖父の家へ入り浸ります。勝手に合鍵を作り、平日も泊まっていきました。

「お父さんが心配だから、私が見るの」

祖父の趣味は骨董集めで、奥の八畳間は壺や皿で足の踏み場もありません。由来を語るときの祖父の顔を、私はよく覚えています。

その部屋が、空でした。

母と上がり込むと、畳に四角い日焼けの跡だけが残っています。

「これ、どうしたの」

台所から出てきた叔母は、悪びれもせずに言いました。

「売ったわよ、あの骨董品」

「お父さんの物でしょう。相談くらい…」

「私が面倒見てるんだから、当然じゃない」

まもなく祖父も亡くなりました。

四十九日を待たずに叔母は土地の名義を書き換え、古い家を壊して建て替えます。母にも末の叔父にも、一言もありません。

変わったのは、そこからでした。

叔母の新しい家の前に、親戚の車が停まることは二度とありません。三回忌の案内も、誰ひとり出しませんでした。

数日後、叔母がうちの玄関に立ちました。

「三回忌、なんで教えてくれないの」

母が答える前に、居間から末の叔父が出てきました。

「あんた、親父の何を持っていった?」

叔母の顔から、さっと血の気が引きました。

「……あれは、その、生活費に」

「六年、寝ずに看たのは姉さんだ。あんたは一度でも来たか」

台所の従兄たちが、黙ってうなずいています。叔母は言い返そうと口を開き、そのまま閉じました。背を向ける叔母に、母が声をかけます。

「あの部屋のこと、忘れてないから」

叔母は、振り返りませんでした。

親戚のあいだで、叔母は金の亡者と呼ばれています。法事の案内も、正月の連絡も、もう回りません。建て替えたばかりの広い家に暮らすのは、叔母ひとりです。

先日、車で前を通ると、門で立ち話をしていた叔母が、私に気づいて家に入っていきました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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