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「お婆ちゃん!何してるの?」10年音沙汰なかった亡き祖母。同夜に見た同一の夢とは

  • 2026.7.8
「お婆ちゃん!何してるの?」10年音沙汰なかった亡き祖母。同夜に見た同一の夢とは

10年待っても夢に出てくれなかった、母方の祖母のこと

昔から「夢枕」という言い方を耳にする。

亡くなった方が夢に現れる現象のことだ。

私自身、その夢枕をかなり頻繁に体験してきた人間で、舞台はいつも決まって昭和レトロな造りの家の玄関先だった。

亡くなってから2日から3日のあいだに現れる人がほとんどで、1週間以上空いた例はほぼ記憶にない。

ところが、母方の祖母が亡くなった時だけは、いくら待っても夢に出てきてくれなかった。

亡くなった直後はもちろん、四十九日も一周忌も、いつもの玄関先には誰も立たない。

一抹の寂しさを抱えたまま気がつけば10年が経っていて、もう来てくれないのだろうとどこかで諦めかけていた頃の話だ。

トレヴィの泉のような温泉で、祖母が平泳ぎで近づいてきた夜

その夜の夢は、これまでの夢枕とまるで違っていた。

広い屋外に大きな噴水の彫刻が立ち並び、その足元の水盤がそのまま温かい温泉になっている、不思議な場所だった。湯気の向こうにイタリアのトレヴィの泉そっくりの石像群が見え、祖母以外にも何人かの湯客がゆったりと身を沈めている。

私はその湯の縁に立ち、湯気の向こうに見覚えのある白髪の頭を見つけた。

「お婆ちゃん!何してるの?」

声をかけると、祖母はにっと笑い、湯の中で平泳ぎを始めて、ゆっくりこちらへ向かってきた。

これまで決まって昭和レトロな玄関先にしか現れなかった人が、ヨーロッパ風の彫像と湯気に囲まれて泳いでいる。

しかも亡くなってから、もう10年近くが経っている。眠りながらどこかで、これは普段の夢枕とは違う、と感じていた。

母に打ち明けた瞬間、私と全く同じ夢を見ていたと分かった

朝起きてからも夢の輪郭が驚くほどはっきり残っていて、しばらく寝室の天井を見つめていた。

あまりに奇妙だったので、後日、母に電話で恐る恐る打ち明けてみることにした。

トレヴィの泉のような場所だったこと、温泉になっていたこと、祖母が平泳ぎでこちらに向かってきたこと。

話しはじめると、受話器の向こうの母が一瞬黙り込んだのが伝わってきた。

「お母さんも、全く同じ夢、見てた」

場所も、湯気の様子も、平泳ぎする祖母の表情も、こちらが思い出せる範囲では何ひとつズレていなかった。

母も同じ晩に、同じ温泉の縁に立っていたのだという。事前にこの夢の話をしたことは一度もなかったし、トレヴィの泉のような温泉という発想自体、二人とも普段の生活で出てくる言葉ではない。10年待たされて、ようやく現れた祖母が、なぜ親子の枕元を同時に訪れたのか。説明できる答えは、いまも持っていない。それでも、寂しがらせた詫びを兼ねて遊びに来てくれたのだろうと、勝手に解釈している自分がいる。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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