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「もうお客さんじゃないんだから」親戚の集まりで休むこともなく働かされた妻。だが、親戚の一言に救われた瞬間

  • 2026.8.18
「もうお客さんじゃないんだから」親戚の集まりで休むこともなく働かされた妻。だが、親戚の一言に救われた瞬間

「お客さんじゃないんだから」と言われた最初の正月

結婚して初めて迎えた正月、私は夫と一緒に義実家へ帰省しました。

玄関で挨拶を済ませ、手土産を渡したところで、義母が棚からエプロンを取り出して私に差し出しました。

「これ使って。もうお客さんじゃないんだから、手伝ってね」

もともと何もしないつもりはありませんでした。初めての正月ですし、何をすればいいのか分からないぶん、言われたことを手伝ったほうが気も楽だと思っていました。

ただ、時間がたつにつれて少しずつ違和感が出てきました。

和室には夫の親戚が集まり、こたつを囲んで楽しそうに話しています。義姉や夫のいとこたちも、その輪の中にいました。一方で、台所から呼ばれるのはなぜか私ばかりでした。

「これ、和室に運んでくれる?」

料理を運び、お茶を淹れ、空いた湯呑みを下げます。ようやく座れると思って和室へ戻ると、また義母から声がかかりました。

「次のお皿もお願い。家族なんだから、そのくらいやってね」

義母にとっては、嫁が台所を手伝うことが昔から当たり前だったのでしょう。

だからこそ、私も「少し休みたい」とは言い出しにくく、そのまま何度も台所と和室を往復していました。

夫は親戚との話に夢中で、私がほとんど座れていないことにも気づいていないようでした。

私の様子を見ていた親戚が、静かに立ち上がった

夕方近くになり、私は義母と並んで料理の盛り付けをしていました。

そのとき義母が、何気ない調子で言いました。

「この家では昔から、お嫁さんがこうやって手伝ってきたのよ」

続けて、私の実家のお正月についても尋ねられました。

「ご実家では、お正月はどうしていたの?」

私は曖昧に笑いながら答えましたが、どこか実家のやり方まで比べられているような気持ちになりました。

そのあと、お茶を載せた盆を持って和室へ入ったときです。

床の間の近くに座っていた年配の親戚が、私を見て口を開きました。朝から何度も私が行き来する様子を見ていた人でした。

「ずっとこの人ばかり動いているじゃない」

和室の会話が、少しだけ静かになりました。

その親戚は義母を責めるような言い方ではなく、周りを見渡しながら続けました。

「来たばかりの人に一人でやらせなくてもいいでしょう。これだけ人数がいるんだから、みんなでやればいいのよ」

そう言って立ち上がると、私が持っていた盆を受け取ってくれました。

それを見た義姉が少し気まずそうに腰を上げ、「私も運ぶよ」と台所へ向かいました。隣にいた叔母も続きます。

夫もようやく状況に気づいたようで、慌てて立ち上がりました。

「ごめん、俺もやる」

それまで私一人が何度も往復していた料理や食器は、数人で動けばあっという間に片付きました。

年配の親戚は、空いた座布団を指して言いました。

「せっかく来たんだから、あなたも少し座りなさい」

義母の考え方が、その一言だけですぐに変わったわけではありません。それでも、「嫁ならこれが普通なのかな」と黙っていた私にとって、誰かが自然に「一人でやることではない」と言ってくれたことは、とても心強いものでした。

何年たった今でも、あの日の静かな一言を覚えています。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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