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夫「クローゼット空けといたよ」妊娠中の妻に気遣う優しい夫→週末に開けた扉の中を見て、背筋が凍った

  • 2026.6.20

行動の早さに感動した週末

妊娠8ヶ月、お腹が目立ち始めた頃の話だ。

リビングのソファで膨らんだお腹をさすりながら、夫と赤ちゃん用品の話をしていた。ベビーベッドの置き場所、おむつのストック、肌着の収納。とにかく物が増える未来しか見えなかった。

「子どもが産まれたら物が増えるよ。クローゼット整理しないとね」

そう何気なく言っただけだった。夫は曖昧に頷いて、特に返事もしなかった。

普段から家事は腰が重く、頼んだことを一度で動いた試しがない人だ。期待もしていなかった。

ところが翌週の土曜、買い物から帰ると寝室の扉が開いていた。中を覗いて思わず声が出た。夫が自分のクローゼットを4分の1ほど空っぽにしてくれていたのだ。シーズン外のスーツやスポーツ用品が床に積まれ、棚板まで丁寧に拭いてある。振り返った夫が照れたように笑って言った。

「クローゼット空けといたよ」

頼んだ翌週に動いてくれたことなんて、結婚3年間で一度もなかった。それが私の一言で、しかも自分のスペースを譲ってくれた。

胸が熱くなった。母になる私を、ちゃんと支えてくれているんだと信じた。その夜は感謝が止まらなくて、夕食の席でも何度もお礼を口にした。

数日後、扉の奥で蠢いていたもの

違和感が芽生えたのは3日後の夜だった。

仕事から戻った夫が、私に挨拶もせずにまっすぐ寝室のクローゼットに向かう。普段なら玄関でネクタイを緩めながらスマホをいじるはずなのに、その日は鞄も置かずに直行した。

扉の前で何やら小声で話しかけている。生き物に呼びかけるような、優しい声色だった。近づくと、夫はパッと扉を閉めた。

「何見てるの」

「いや、何でもない。早く寝よう」

その夜、私は確信に近い予感を抱えて眠れなかった。

翌朝、夫が出勤した直後にあの扉を開けた。中に積まれていたのは赤ちゃん用の収納ケースではなかった。

爬虫類用のプラケースが十数個。電源コードが床を這い、保温ランプが赤く点っている。

ガラス越しに、小さな生き物が舌を出してこちらを見ていた。ヤモリだった。

夫に問い詰めると、悪びれずに答えた。相談もなく数日前に通販で複数匹を購入し、私の妊娠を口実に空けた場所は、最初から全部この趣味のためだったと。

整理してくれた優しさも、お礼を聞いたときの笑顔も、全部演技だったわけだ。

「子どものために空けてくれた」と感謝した気持ちが、一瞬で氷のように冷えていった。

お腹の子と私の生活より、隠して飼う爬虫類を選んだ夫。優しさだと信じていたものの正体を知った瞬間、背筋が凍りついた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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