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新センター発表の“国民的美少女グループ” 彗星のごとく現れた『奇跡の美女(21歳)』が示す“存在感”

  • 2026.6.8

先日、乃木坂46が『TOKYO IDOL FESTIVAL 2026 supported by にしたんクリニック』(以下、TIF)の第1弾出演者として発表された。あわせて井上和(21歳)が三代目TIFチェアマンに就任することも決定しており、グループとしての出演と、井上個人の役割が重なるかたちでこの夏の『TIF』に臨むことになる。

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【MUSIC AWARDS JAPAN 2025(MAJ)レッドカーペット】レッドカーペットに登場した乃木坂46のメンバーたち。左から遠藤さくら、中西アルノ、井上和、菅原咲月、梅澤美波=22日、京都市左京区のロームシアター京都(渡辺大樹撮影)  (C)SANKEI

2021年以来のグループ出演へ 乃木坂46がフェスで重ねてきたもの

乃木坂46として『TIF』に出演するのは2021年以来となる。2022年に5期生、2024年には4期生が『TIF』のステージに立っており、近年は期別での出演が続いていた。そうした流れの先にある今回の出演は、久々に“乃木坂46”としてこの場所へ戻ってくる機会でもある。しかも今年は、井上が出演者であると同時にTIFチェアマンも務めるということで、今回の『TIF』は、いまの乃木坂46の立ち位置を象徴する場になりそうだ。

それ以外にも4期生は2019年に『TOKYO IDOL FESTIVAL 2019』、『@JAM EXPO 2019』へ出演し、加入後まもない時期からフェスの現場で経験を重ねてきた。さらに2021年には4期生が『@JAM EXPO 2020-2021』に出演し、同年10月には乃木坂46として『TIF』のHOT STAGEにも登場。5期生もまた、2022年に『TIF』のステージを踏んでいる。若い期がフェスの中で場数を踏み、その蓄積を経てグループ全体が大きな舞台へ立つ。この流れは、乃木坂46がフェスをホームとは異なる条件の中で、自分たちの強みを試す場としてきたことを示している。

しかも近年の乃木坂46は、いわゆるアイドルフェスだけではなく、より広い文脈の大型イベントにも立っている。2025年には『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』に出演し、2026年も同フェスに2年連続で出演。ここ数年は、アイドルフェスでグループのライブ力を示す一方、ジャンル横断型の大型イベントでも幅広い観客の前で存在感を発揮してきた。さまざまなステージを経てきた今の乃木坂46が、アイドルフェスの場で何を見せるのか。そのこと自体が、大きな見どころになっている。

いまの乃木坂46を示す、『TIF』というステージ

『TIF』という場は、単独ライブとは見え方が異なる。ワンマンライブであれば、セットリストの流れや積み重ねてきた物語によって、グループの世界観を深めていくことができる。一方でフェスは、限られた時間の中で、どの楽曲を届け、どのメンバーが空気をつくり、グループとして何を印象づけるかが問われる場だ。多くのアイドルが並ぶからこそ、歴史やブランドだけではなく、ライブそのものの説得力がよりはっきりと見えてくる。2021年に乃木坂46が『TIF』のHOT STAGEに立ったことが大きな話題を呼んだが、アイドルフェスの中で、乃木坂46が何を見せるグループなのかを示す機会でもあった。そして2026年の出演もまた、いまの乃木坂46に同じ問いを投げかけるものになる。

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【芸能 乃木坂46井上和 1st写真集「モノローグ」刊行記者会見】写真集を手にフォトセッションにのぞんだ乃木坂46井上和 (C)SANKEI

その意味で、現在の乃木坂46は大きな転換点にある。4月8日にリリースされた41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』では池田瑛紗が表題曲センターを務めた。さらに、6月8日放送の『乃木坂工事中』では42ndシングルで一ノ瀬美空が、初の表題曲センターを務めることが発表された。5期生がグループの中心を担う流れはさらに強まっている。33rdシングル『おひとりさま天国』で井上和が表題曲センターに立って以降、5期生の存在感は着実に大きくなってきた。一方で、近年のライブを支えてきたのは4期生の安定感であり、そこに先輩メンバーが築いてきた土台もある。さらに今年は6期生も本格的にグループの活動へ加わり始め、乃木坂46は次の世代を見せていく段階に入っている。そうした時期に『TIF』へ立つことは、いまの乃木坂46がどんなバランスで成り立ち、これからどこへ向かおうとしているのかを示すうえで、非常にわかりやすい機会になるはずだ。

実際、近年の乃木坂46のライブはフォーメーション移動の滑らかさや、楽曲ごとの空気の切り替え、メンバーそれぞれの視線や所作まで含めて、ステージ全体がひとつの流れとして組み立てられている。人数の多いグループでありながら、個々の表現がばらけず、楽曲の世界観としてしっかりまとまって見えることは、乃木坂46の大きな強みと言えるだろう。フェスでは、その場の熱量や煽りの強さが目立ちやすい一方で、乃木坂46はそうした環境の中でも、自分たちの空気へ自然と客席を引き込んでいく力を持っている。上品さや華やかさが、他グループと並ぶ場ではむしろ個性として際立つはずで、その点もまた、乃木坂46のライブの面白さである。

今年の『TIF』を考えるうえで、井上のチェアマン就任も見逃せないポイントだ。TIF公式発表では、井上は初代・指原莉乃、二代目・長濱ねるに続く三代目チェアマンとして紹介されている。本人もブログで、個人としては2022年に5期生で出演して以来の『TIF』になると記していた。今回の井上は、乃木坂46のメンバーとしてステージに立つだけではない。TIFチェアマンとして、フェス全体の顔も務めることになる。グループの中心メンバーの一人が、出演者であると同時にフェスの看板も背負う今年の『TIF』は、その意味でも井上と乃木坂46の現在地を映す場になりそうだ。

今年の『TIF』は、乃木坂46がアイドルフェスでも大型イベントでも存在感を示してきた、その積み重ねの先にあるステージだ。だからこそ今回の出演は、いまの乃木坂46がどんな場でも自分たちの強みを打ち出せるグループになっていることを、あらためて示す機会になるはずである。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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