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「ねぇ、なんで私のトーク画面だけ背景変えてるの?」——彼女のメッセージに「見ないで」と返してしまったあの夜、私は何かを失い始めていた

  • 2026.4.15
ハウコレ

あの夜、彼女からのメッセージに、うまく返せませんでした。隠していたのは事実です。でも、隠せば隠すほど大切なものが遠ざかっていくことに、気づくのが遅すぎました。

「バレないだろう」という甘い考え

知人女性と頻繁にメッセージをするようになったのは、仕事上のやり取りがきっかけでした。最初は本当に、それだけのつもりだった。でもいつの間にか、毎日のように連絡を取り合う関係になっていました。その女性が彼女とのメッセージを見ると気分が悪くなるかもしれないと思い、彼女とのトーク画面の背景だけをあえて黒く変えていました。目立たなくするために。「こんな些細なこと、気にしないだろう」とどこかで高をくくっていたのも、正直なところです。そのうち知人女性からはこんなメッセージが届いていました。「彼女にはもう話した?早くしないと私、限界だよ」その返事をずっと保留にして、何もしないままでいた。それが最大の間違いでした。

彼女のメッセージに、うまく返せなかった

ある夜、彼女からメッセージが届きました。「ねぇ、なんで私のトーク画面だけ背景変えてるの?」何か言い訳を考えようとしたけれど、何も浮かばなくて。焦ったまま返したのは、こんな一言だけでした。「ちょっと待って。見ないで」送った後すぐに、最悪だと思いました。翌日直接会いに来ました。責めるでもなく、黙って待っている彼女の顔が、余計に苦しかった。

画面に残っていた、消せない文字

「なんで昨日あんな返し方したの?」と彼女に落ち着いた声で聞かれて、観念して携帯を渡しました。彼女が無言でスクロールしていく間、私はずっと黙ったままでした。「これは違くて…ちゃんと説明する」と言いかけたけれど、彼女はすでに「わかった」と言って画面を閉じていました。その一言が、どんな怒りの言葉よりも重く響きました。何も言えないまま、彼女は帰っていきました。

そして...

翌朝、彼女からメッセージが届きました。「昨日のこと、ちゃんと受け止めた。これ以上は一緒にいられない。今まで、ありがとう」何度も返信を打ちかけました。でも、送れなかった。誠実でいられなかった自分には、返す言葉がなかったから。失ってから気づく大切さは、いつもこんなにも遅い。次こそは、誰かを傷つけないようにしたい。そうそっと思いながら、未送信のメッセージを消しました。

(20代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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