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今年のサローネの見どころは? “お祭りだけではない”インテリアの祭典へ

  • 2026.4.13
©Formafantasma

いよいよ4月21日から始まる「第64回ミラノサローネ国際家具見本市」(以下、ミラノサローネ)。世界各地のギャラリーがユニークな作品を出展する「サローネ・ラリタス」や、OMAのレム・コールハースとデビッド・ジャノッテンがマスタープランを担当した「サローネ・コントラクト」のデビューに注目したい。

©Photo Alejandro Ramirez Orozco

4月21日〜26日に開催される、第64回ミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)。今年は世界32か国から1900以上の出展が予定されている。

今年の目玉となる新たな試みのひとつが「サローネ・ラリタス」。産業的な大量生産品とは一線を画し、素材選びやクラフトマンシップにこだわったリミテッドエディション、一点モノ、そしてアート性の高い作品に特化した新展示エリアだ。文化的価値を宿した希少なプロダクトを提案することで、ハイエンド・デザインとコレクター市場を直結させ、クリエイティブな表現とB2B市場との間にあるギャップを埋めることを目的としている。

会場には、世界各地から選りすぐられた28の出展者が集結する。ミラノの名門「ニルファー・ギャラリー」、ヴェネチア・ムラーノ島の老舗ガラス工房「サルヴィアティ」、UAEの新鋭企業「ムロムツェワ・デザイン・エディションズ」、ブラジルのミッドセンチュリー家具に精通するリオデジャネイロの「メルカド・モデルノ」、そしてヨーロッパの高級アンティーク市場を牽引する「ブルン・ファイン・アート」などが名を連ねる。

Hearst Owned

監修を担ったのは、ミラノサローネの編集ディレクター兼文化イベントアドバイザー、アンナリーザ・ロッソだ。彼女は次のように述べている。

「国際的なホスピタリティ産業や住宅開発、体験型リテールにおいては、自らのアイデンティティを確立し、ポジショニングを明確にする手段として、限定版の建築や家具を取り入れる動きが加速しています。サローネが『コレクションとしてのデザイン』を扱うことは、この進化する分野をいち早く取り込むことを意味します。これにより、ホテルや住宅、公共空間において、単なる機能ではなく『品質・希少性・物語』を新たな価値として求める投資家や開発業者と、クリエイターを初めて直接結びつけることが可能になります」

©Formafantasma

本エリアの会場構成はフォルマファンタズマ(Formafantasma)が担当。「巨大なランタン」をコンセプトに、幻想的な空間デザインを繰り広げる。

@Charlie Koolhaas Courtesy of OMA

もうひとつの注目すべきデビューは「サローネ・コントラクト」だ。これはホテル、オフィス、高級レジデンス、船舶などの大規模なコントラクト(特注・請負)事業に特化したプロジェクトで、より戦略的・実務的なB2B領域を強化する狙いがある。マスタープランの策定は、OMAのレム・コールハースとデビッド・ジャノッテンが手掛けている。

<写真>レム・コールハース

@Vincent van den Hoogen Courtesy of OMA

華やかなデザインを競う「デザインウィーク」としての側面だけでなく、インテリアビジネスの発展を力強く牽引し、見本市本来の本質を追求するミラノサローネ。その進化する動向から目が離せない。

<写真>デビッド・ジャノッテン


第64回ミラノサローネ国際家具見本市

会期/2026年4月21~26日
会場/ロー、フィエラミラノ

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