1. トップ
  2. 京都ディナーは“日本料理”へ。滞在中に訪れたい“カウンター割烹”3選

京都ディナーは“日本料理”へ。滞在中に訪れたい“カウンター割烹”3選

  • 2026.4.5
Hearst Owned

京都滞在中に一度は味わいたい上質な日本料理。実力派の料理人が腕を振るうカウンターの店なら、美食家のお母さまも満足すること間違いありません。

HARRY NAKANISHI

【1】近野

正統にして革新的日本料理の新星
芸舞妓が行き交う花街・宮川町に2025年4月に開店。店主の近野康弘さんは、六本木の料亭で4年修業後、京都の老舗料亭「京大和」で2年、さらにカウンター仕事を学ぶため祇園の「割烹 八寸」で研さんを積んだといいます。「日本料理のお手本でいられるような料理を心がけています」という言葉どおり、季節を映す八寸や吸い地が澄みきった椀物など、料理は細やかな手仕事を感じる正統派。それでいて、牛肉の炭火焼きには山野草のあんを合わせるなど、正統派=無難にならず、創意工夫を感じます。近野さんはソムリエの資格を持ち、ワインとのペアリングもお任せ。ワインの酸化を防ぐストッパー、コラヴァンを使用し、シャンパーニュはマグナムボトルで用意。料理とのマリアージュも堪能して。

(写真) 夜のコース¥25,000より「アイナメの椀」。椀妻は焼き餅、こごみ、花びら人参。

HARRY NAKANISHI

苦みのある山野草のあんであっさり味わえる「牛肉の炭火焼き」。

HARRY NAKANISHI

この日のお造りは、大間のマグロ、淡路島のタイの薄造りとアオリイカ。

HARRY NAKANISHI

パトリス・マルク、リシャール・シュルラン、ルイナールのシャンパーニュが常時マグナムボトルで用意されている和食店は希少。グラス¥2,900~

HARRY NAKANISHI

コースの最後は、12種類前後のフルーツから好みのものをセレクト。甘口ワインのジュレをかけた華やかな盛り合わせに。

HARRY NAKANISHI

近野さんと祇園甲部の芸妓だった女将の裕子さんのふたりで切り盛り。

HARRY NAKANISHI

コースを21時からも楽しめるので、新幹線で夜に京都に着いても間に合います。


DATA
住所:京都市東山区弓矢町38
tel.050-1722-4531
営業時間:18時~、21時~の一斉スタート
定休日:月曜


HARRY NAKANISHI

【2】炭料理ひより

炭火を自由に操り抑揚のあるコースを展開
店主の松本智樹さんは、さまざまな飲食店で研さんを積み、割烹の料理長を経て2025年11月に独立。ミシュラン二つ星の祇園「炭火割烹 いふき」で5年半の修業経験もあることから「炭火は素材の魅力を素直に引き出せます」と、自身の店では炭火焼きの料理を中心に。キンキは炭の香りをつけないように遠火でじっくり火入れし、ふっくらと仕上げるなど、魚も肉も火入れが秀逸。さらにクリーミーなウニをソース代わりに添えたりと、“焼きっぱなし”で終わらせず、付け合わせや自家製調味料も創意工夫にあふれています。控えめなポーションで品数多く供されるコースの構成も魅力的!

(写真)¥16,000のコースは全11品前後。脂がのったキンキとクリーミーなウニがうまみの相乗効果を発揮する「キンキの炭火焼きとウニと空豆」。

HARRY NAKANISHI

炭床はカウンターからも見え、食欲をそそります。

HARRY NAKANISHI

太白ごま油で昆布を揚げて作るオイルがまとめ役の「アオリイカと春野菜の昆布オイルかけ」。

HARRY NAKANISHI

昆布醤油をかけ、仕上げにホースラディッシュを削り、春らしい爽やかな辛みを添えた「鯨の尾の身と刻み菜の花」。

HARRY NAKANISHI

和の意匠を取り入れつつ、モダンな雰囲気。


DATA

住所:京都市中京区毘沙門町542-2
tel.075-606-5160
営業時間:17時~22時
定休日:火曜
Instagram:@hiyori__2025

HARRY NAKANISHI

【3】食場大野

素材も調理も選べる割烹の真髄を堪能
食に一家言ある旦那衆に愛される祇園の割烹が2025年1月、宮川町に移転。メニューはほんの一例で、その日のおすすめ食材を聞いてから好きな調理法をリクエストすることもできます。例えば、京都・塚原で朝掘りしたたけのこは、えぐみがなく色白で、湯がいたまま刺し身で味わったり、若竹煮や炭火焼き、たけのこご飯にすることも。店主の大野道洋さんが九州出身ということにちなみ、店で使う魚介のほとんどが大分・杵築から直送され種類も豊富。突き出し、お造り、椀物の3品は大野さんが食べてもらいたい食材で作って出す、おまかせとアラカルトのいいとこどりスタイルも評判です。

(写真)「シロアマダイと竹の子の土鍋ごはん」¥3,500

HARRY NAKANISHI

シロアマダイは土鍋でご飯と炊く前に炭火で火入れし、香ばしさを加味。

HARRY NAKANISHI

大野さんはタケノコの産地である塚原在住。えぐみがなく、甘い最高品質のたけのこが手に入るそう。

HARRY NAKANISHI

先付け、お造り、椀物の「おまかせセット」は¥8,000前後。この日の先付けは「春野菜とイカとカラスミの和え物」。

HARRY NAKANISHI

数寄屋大工が手掛けた店内。「食場」という店名は、大野さんの故郷、熊本・天草の地名に由来。


DATA

住所:京都市東山区宮川筋2-267 祇園宮川町グランレブリー1F
tel.075-555-3018
営業時間:17時~19時半(最終入店)
定休日:日曜、祝日不定休
Instagram:@jikibaono


Photos:HARRY NAKANISHI
Text:JUNKO AMANO
25ans(ヴァンサンカン)4月号掲載(2026年2月27日発売)

元記事で読む
の記事をもっとみる