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【セルフチェック付き】「脳疲労」はデジタル時代の現代病。頭のツボ押しで自律神経を整える

  • 2026.3.13
drogatnev / Getty Images

スマホやパソコンに長時間向き合うと、目や頭の疲れを感じやすいもの。そんな時には、脳科学と中医学を融合した「頭のツボ押し」が効果的です。自律神経のバランスを整えるツボ押しを、ヘルスケアエキスパートの奈部川貴子さんに伺いました。

監修者紹介

奈部川貴子さん

ヘルスケアエキスパート/鍼灸師、KAOYOMI サロン代表。美容ジャーナリストを経て、世界各国の「顔の反射区」を用いた療法を研究し、鍼灸と融合した「KAOYOMIツボメソッド」を確立。現在はサロンワークの傍ら、ワークショップや企業への技術提供などを行っている。著書「美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア フェイスマッピング」(学研プラス)

スマホなどによる目の酷使が脳疲労の原因

Guido Mieth / Getty Images

1日中パソコンやスマートフォンと向き合っていると、目から首、頭にかけて重だるさや疲れを感じる人も多いのではないでしょうか。こうした疲労感は、目を酷使することによって引き起こされる「脳疲労」と呼ばれています。

脳疲労は、肉体的に感じる頭の疲れだけでなく、頭がぼんやりして考えがまとまらない、激しい運動をしていないのにぐったりするなど、さまざまな不調として現れやすくなります。

seksan Mongkhonkhamsao / Getty Images

「現代人の生活は、視覚から入ってくる情報が非常に多く、頭が常にフル回転している状態です。その結果、交感神経が優位になりやすくなっています。一方で、パソコンやスマートフォンなど近距離を見る際に使われる目元の筋肉は、副交感神経によってコントロールされています。本来、同時に優位になることのない交感神経と副交感神経が、このように矛盾した状態で働き続けることで、自律神経のバランスが乱れがちに。その結果、だるさを感じたり、やる気が出なくなったりといった『脳疲労』に陥りやすくなります」

あなたの自律神経はどんな状態?

まずは自分の状態を知ることが大切です。奈部川さんに自律神経のバランスを見るためのセルフチェックを提案していただきました。

【自律神経セルフチェックリスト】
  1. デジタルツールに触れる時間が長い
  2. 夜眠る前もスマホを見てしまう
  3. なかなか寝つけず、夜中に何度も目が覚める
  4. 朝、起きた時点で疲れを感じることがある
  5. 食欲がなく、胃の調子が優れないことが多い
  6. 頭が重かったり、頭痛を感じることがある
  7. ときどきめまいがすることがある
  8. 慢性的に首や肩にコリがある
  9. 緊張する場面が多く、ときには手が震えることも
  10. すぐにカッとなったり、腹を立てやすい
  11. いつもクヨクヨと気に病んでしまう
  12. 梅雨時など気圧の変化によって、体調を崩すことがある

3つ以上当てはまるなら脳疲労の可能性大! さらに該当項目が多いほど、自律神経のバランスが乱れているといえます。

脳科学と中医学を融合した「頭のツボ押し」

Boy_Anupong / Getty Images

とはいえ、私たちの生活にデジタルツールは欠かせません。使用をできるだけ控えるのも一案ですが、日常的に取り入れやすいケアとして「頭のツボ」を押すことが、脳疲労に役立つのだそう。

「中医学の鍼治療には『頭皮鍼(とうひしん)』と呼ばれる療法があります。大脳は、視覚を司る後頭部、聴覚を司る側頭部など、部位ごとに異なる働きを担っています。こうした脳科学の研究から導き出された『大脳マップ』に基づき、頭皮に鍼を打っていくのが頭皮鍼です」

SimpleImages / Getty Images

なかでも「言語」「思考」「判断」を司る前頭部の前頭眼窩(ぜんとうがんか)は、デジタルツールによって目を酷使し、思考を続けることで疲労が蓄積しやすい部位でもあります。

「前頭眼窩は、眉の上から生え際のやや後ろまでのエリアを指します。中医学のツボが密集している場所でもあるので、頭皮鍼で用いられるツボを押すことで、脳の血流を促し、自律神経のネットワークへアプローチする効果も期待できます」

交感神経が過度に優位になって眠れない、副交感神経が優位になりすぎてだるさを感じるなどの不調を、本来あるべきバランスへと整えてくれるひとつの手がツボ押しなのです。

脳疲労におすすめの頭のツボで自律神経を整える

奈部川さんご自身の臨床経験と中医学の「頭皮鍼」を融合させた、頭のツボを目的別に紹介します。仕事の合間や、寝る前などに試してみて。

頭のツボ押しのポイント
人さし指、中指、薬指の3本を真上からあて、反対側の手を添えて軽く自重をかけます。20秒グーッと押す動作を、2セット繰り返します。

1.「百会」(ひゃくえ)|心身をリラックスさせるツボ
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自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせるツボです。中医学の伝統的な治療では、頭痛やイライラ、不眠解消のために使われます。

「百会」はどこにある?
  • 顔の中心線に沿って、髪の生え際から指7本分奥の位置。
2.「頭臨泣」(あたまりんきゅう)|目元の緊張をゆるめるツボ
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目周りの緊張をゆるめるツボで、まぶたの開閉が楽になる感覚も。中医学の伝統的な治療では、涙や鼻水、頭痛やめまいの治療に使われます。

「頭臨泣」はどこにある?
  • 黒目の中央から額に向けて垂直に上がり、生え際から小指の幅1本分後ろの位置。
3.「頭維」(ずい)|頭皮が硬いと感じたら押すツボ
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頭皮の血流を促す働きがあり、自律神経のバランスを整えるツボです。中医学の伝統的な治療では、薄毛や頭痛、めまいの治療に使われます。

「頭維」はどこにある?

眉頭から斜め45度の延長線上、額の角にあたる位置。正面から見て眉尻よりも外側にあり、生え際より少し後ろの骨が凹んでいる部分。

最後に……

仕事や家事の合間など、すき間時間を利用して、ツボ押しの実践をしてみてはいかがでしょうか。脳疲労をこまめにリセットするほか、自律神経の乱れによるさまざまな不調の予防にも、力を発揮してくれるはずです。

※この記事は、2026年3月13日時点のものです。

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