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【EDIDAインタビュー/大城健作】エル・デコ日本版が選ぶ、今年のベストデザイン

  • 2026.2.28
Hearst Owned

世界で刊行している『エル・デコ』が毎年行うデザインアワード、「EDIDA」のノミネート作品が決定!日本版『エル・デコ』編集部が“今年最も輝いたデザイナー”と推薦する、大城健作にインタビューを行った。

『エル・デコ』12月号より。

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時間をかけながら育っていく、普遍的なデザインを目指したい

ミラノを拠点に活動するデザイナー大城健作。2025 年は自身のスタジオを設立して10年の節目だ。ミラノで働く魅力について、「ここではものづくりの現場との近さを実感します。職人たちが紡いだ歴史があり、最新の技術もある。それらが融合することで新しい価値がどんどん生まれていく刺激的な環境。デザインの歴史が今とつながっている実感があり、その一部にいられることに喜びを感じます」と語る。

<写真> スツール「レプリ」のエレガントな美しさを発展させダイニングチェアに。“レプリ アームチェア”¥440,000~/ポルトローナ・フラウ東京青山

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そんなイタリアと大城のつながりを象徴するのが、独立後最初のクライアントとなった「ポルトローナ・フラウ」の“レプリ”だ。「ブランドの歴史の中で、コンテンポラリーでミニマルな要素を取り込み世界観を拡張していくのが使命でした」。ブランドのアーカイブを丁寧にひもとき、エレガンスをキーワードに、スツールをデザイン。

<写真>ドレスを着た女性をイメージしたスケッチ。

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美しい手仕事の中にミニマルとエレガンスが宿るデザインは、時を経てブランドのアイデンティティーともいえる普遍的なデザインに到達した。「温かみのある有機的なデザインが、親密さや安心感を求める今の時代にフィットしたんだと思います」と分析する。

<写真>アームなしのモデルも展開する。“レプリ チェア”¥352,000~

Takumi Ota

また今年は新たな挑戦である、建築作品も姿を現した。鹿児島県与論島にさまざまな機能を持つ観光施設を設計。「自然条件を考慮しつつ、土地性を感じられる建築を目指しました」。進行中のランドスケープのデザインも含め、探索しながら新しい発見や感動を得られる仕掛けをちりばめた。

「デザインはただ美しいだけでなく、使う人が新たな価値を感じたり、創造性を引き出すきっかけであるのがいい」と大城。人々と物との関係性を深めるような、愛着の湧くものづくりを目指していきたいと語った。

<写真>与論島に完成した「Muuru(ムール)」。RC造であるが海風に誘われるような軽やかなデザインが特徴。

TOMOYUKI TSURUTA

大城健作/Kensaku Oshiro

ミラノ工科デザイン学校を卒業後、ミラノやロンドンでキャリアを積み、2015年に自身のスタジオを設立。多文化で培った経験を生かし、プロダクトデザインから建築まで手掛ける。

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世界25カ国の『エル・デコ』が選ぶアワード「EDIDA」とは

「エル・デコ インターナショナル デザインアワード(通称EDIDA)」は2003年に設立。各国版のエル・デコ編集部がその年最も優れていると考えたデザイナーやプロダクトを15部門に分けてノミネートし、さらに各国のエル・デコ編集長の投票によりグランプリを選出する。結果は翌年のミラノデザインウィークの期間中に発表される。

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『エル・デコ』2025年12月号

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