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【波瑠】インタビュー「一番近くにいる人を、どうしたら幸せにしてあげられるかを考えるきっかけになったらうれしい」

  • 2025.11.26

現在放送中のドラマ「フェイクマミー」に出演している波瑠さん。演じる中で注意していること、そして作品を通して伝えたいメッセージとは……?

PROFILE
はる/1991年6月17日生まれ、東京都出身。NHK連続テレビ小説「あさが来た」で知名度を高める。直近の出演作に、映画『アナログ』、ドラマ「グレイトギフト」「アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜」などがある。

どんな生き方にも価値がある。 誰の生き方も否定しない作品を

現在撮影中の主演金曜ドラマ「フェイクマミー」。波瑠さんが挑戦するのは、“母親になりすます”という役柄だ。

「オファーいただく役柄が母親というフェーズに自分が入ったんだなと感じました。私が演じる“花村薫”という女性は、自分が歩いてきた道を正しいと思うことで頑張ってきた女性です。東大卒という設定で、私は実際に東大卒の女性に会ったことがないんですが、孤独な努力を積み重ねてキャリアを形成してきたんだろうなとイメージしました。

そんな彼女が再就職に苦戦しているところからドラマはスタートします。薫は自分は評価されるべき人間だと思っているし、実際に相応の努力もしてきたけれど、『理想が高い』と片付けられてしまい、正しく評価されないモヤモヤを抱えている。私も以前に、正しいに違いないと思って努力していたことが全然そうじゃなかったと落胆したことがあるので、薫の心情は他人事ではなくて。

でも、今はみんなに分かってもらえたらうれしいけれど、全員にわかってもらう必要はない。本当に心に残してくれる誰かがひとりでもいれば、それで十分だと思うようになってからは、少し気持ちが楽になりました」

薫の輝かしい経歴は、ひょんなことから小学校受験を目指す子どもの母親になりすますという事態に発展していく。設定は家族ものだけど、少し複雑でスリリングなトリックもちりばめられる。また、偽物の母を演じる上での不安もあったという。

「ドラマでの表現が、世の中のお母さんたちに失礼にならないように制作チームと何度も話し合って、誰も傷つけない表現を心がけています。

どんな生き方にも積み重ねてきた時間には価値があって、誰の生き方も否定しない物語を届けたい。子どものために自分は何をしてあげられるのか?を強く考える作品ですが、それは子どもだけじゃなくて、対人関係すべてに置き換えられることだと思うんです。一番近くにいる人を、どうしたら幸せにしてあげられるかを考えるきっかけになったらうれしいです」


金曜ドラマ「フェイクマミー」

正反対の人生を歩んできた2人の女性が、子どもの未来のために“フェイクマミー(ニセママ)”契約を結ぶ物語。10月10日(金)よりTBS系にて毎週金曜夜10時〜スタート。

Model=Haru
Photograph=Daisuke Tsuchiyama〈TRON〉
Styling=Kozue Onuma〈eleven.inc〉
Hair & Make-up=Ayano Iwane
Text=Hazuki Nagamine

※InRed2025年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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