これどうやって計算するか覚えてる？「0.3×1/2×0」→5秒でチャレンジ

計算問題の中には、「あるポイント」にさえ気が付けば、数秒で答えが出るものがあります。

さて、今回の問題の制限時間はたったの5秒。

5秒以内に正解するためのポイントとは何でしょうか？ぜひ、探してみてください。

問題

次の計算をしなさい。
0.3×1/2×0

※制限時間は5秒です。

正解は、「0」です。

最初の「小数×分数」の計算で手が止まってしまいませんでしたか？

実はこの式、小数や分数の計算ルールがあやふやでも、問題なく計算できます。

次の「ポイント」で、制限時間5秒以内に答えを出せる方法を確認してみましょう。

この問題のポイントは、「掛け算の中の0」です。

今回の問題式をもう一度ご覧ください。

0.3×1/2×0

最後の掛ける数が0になっていますよね。

実は、掛け算の中に0が含まれている場合、その掛け算全体の答えは必ず0になります。

まず、今回の問題をまじめに計算してみると、次のような計算過程になります。

<分数を小数にして計算した場合>
0.3×1/2×0
=0.3×0.5×0←分数を小数にする
=0.15×0←0を掛ける
=0

<小数を分数にして計算した場合>
0.3×1/2×0
=3/10×1/2×0←小数を分数にする
=3/20×0←0を掛ける
=0

小数×分数の計算方法には、分数を小数にする方法、小数を分数にする方法の二種類があります。しかし、計算を進める際には、分数と小数の変換方法、分数、小数それぞれの掛け算ルールを知らないといけません。

そこで、上の計算過程をよくご覧ください。小数×分数の結果がどんな数になろうとも、最終的に0を掛ければ、全体的な答えは0になっていますね。

このことさえ分かっていれば、短い制限時間の中、わざわざややこしい計算をする必要はありません。掛け算の中に0を見つけたら、他の計算をせず「答えは0」としてしまえばOKです。

今回の問題では、掛け算の中の0に注目できるかどうかが重要でした。

掛け算の中に含まれた0は、掛け算全体の答えを0にします。掛け算の中の他の数がどれだけ大きくても、小さくても、答えが0になるのには変わりがありません。

このように、0には他の数にはない特別な性質があります。他の暗算問題でも、計算効率化のために0を活用できないか考えてみるとよいでしょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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