ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズ、『ハムナプトラ』第4弾にカムバック

ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズが、映画『ハムナプトラ』シリーズの新作で再びタッグを組む。1999年公開の『ハムナプトラ／失われた砂漠の都』に始まる本シリーズは、古代エジプトの呪い復活をテーマにした人気アクション・アドベンチャー。2001年に『ハムナプトラ2／黄金のピラミッド』、2008年に『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』が公開されており、第3弾に出演しなかったレイチェルは、25年ぶりにブレンダンとタッグを組むことになる。

仏外国人部隊の元兵士で冒険家のリック・オコーネル（ブレンダン）と、カイロ古代博物館勤務のイギリス人エジプト学者エヴリン・カナハン（レイチェル）は、シリーズを重ねるにつれ、気の合わないパートナー同士からロマンティックな関係となった。『Deadline』によると、『アビゲイル』（2024）や『レディ・オア・ノット』（2019）の監督コンビで、『スクリーム』シリーズを復活させたマット・ベティネッリ＝オルピンとタイラー・ジレットがメガホンを取り、脚本は『ファミリー・プラン』（2023）のデヴィッド・コッゲシャルが担当するが、ストーリーの詳細については明らかになっていない。

なお、製作のユニバーサル・ピクチャーズは2017年にトム・クルーズ主演で本シリーズのリブート作品『ザ・マミー／呪われた砂漠の王女』を公開したが、不本意な結果に終わっている。同社のモンスター映画のカタログ作品をリブートし「ダーク・ユニバース」を展開する試みは頓挫した。

『ハムナプトラ』シリーズで世界的スターとなったブレンダンは、私生活の不幸やトラブルが重なり、一時期表舞台から離れていたが、2022年の『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞に輝き、華々しく復帰を果たした。当時、『ハムナプトラ』シリーズ続編について、「どうしたら上手くいくかはわからないが、誰かが相応しい大胆なアイデアを思いついたら歓迎します」と『Variety』のインタビューで語り、出演に意欲を見せていた。そして『ザ・マミー』の失敗に触れ、こう語っていた。「この映画を作るのは難しい。我々の作品にあって、新作になかったのは楽しさです。それが欠けていたためにあまりにもストレートなホラー映画となってしまった。本作はスリル満点であるべきだけど、恐怖や薄気味悪さはいりません」

Text: Tae Terai