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Z世代が「古い」と感じる映画やドラマの特徴、1位は意外な要素

  • 2026.10.31

昔の映画やドラマを見て「なんだか古い」と感じるのは、どんな要素からだろうか。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究機関が、10~24歳の若者1,500人以上を対象に実施した2026年の調査で、その答えが見えてきた。休日の過ごし方やAIへの印象まで、Z世代とその下の世代の「いま」が浮き彫りになる結果となっている。(フロントロウ編集部)

「古い」と感じる要素の1位は「スラング」

調査を実施したのは、UCLAの研究機関Center for Scholars & Storytellers(CSS)。毎年発表している「Teens and Screens」レポートの2026年版で、映画やドラマ、SNS、AIなど、メディア全般について若者の考えを尋ねている。

映画やドラマのどのような要素に「時代遅れ」と感じるかという質問で、最も多かったのはスラング(若者言葉)の43.4%。ファッションや髪形(36.3%)、古いテクノロジー(35.9%)、視覚効果(34.0%)を上回った。ポップカルチャーへの言及(30.4%)、音楽(29.4%)、SNSのトレンドやSNSへの言及(25.5%)がそれに続いた。

見た目よりも、登場人物の「言葉遣い」に時代が表れるというのは興味深い。高校生の流行はクラス単位で生まれるともいわれるほど、若者文化の移り変わりは速い。数年前に流行した言い回しでも、若い世代にはすぐに古く聞こえてしまうのかもしれない。

休日の外出先として3年連続で人気なのは「映画館」

週末の過ごし方として最も人気だったのは、3年連続で「映画館で新作を見る」こと。新作ゲームで遊ぶ、ライブに行く、自分のデバイスで映画を見る、新しいドラマを一気見する、スポーツ観戦に行くといった選択肢を上回った。米The Hollywood Reporterは、パンデミック以降で最高の興行成績が期待される2026年のハリウッドにとって、朗報となるデータだと伝えている。

作品の形式については、アニメーションより実写を好む人の割合が7.4ポイント増加。見たい物語としては、「困難に打ち勝つ人々」「友情や仲間」「自分と似た生活を送る人々」など、前向きで共感できる内容が上位に入り、スーパーヒーローものや、飲酒やドラッグが登場するパーティーを題材にした作品は下位だった。

主演はインフルエンサーより「新しい顔」

インフルエンサー文化のなかで育った世代だけに、意外な結果も出ている。映画やドラマの主演に誰を望むかという質問では、新人俳優を選んだ人が39.8%、有名俳優が38.2%だったのに対し、インフルエンサーは16.8%にとどまった。年齢別に見ると、10~13歳では有名俳優を好む人が47.1%、19~24歳では新人俳優を好む人が42.9%と、世代による違いも見られた。

また、55%がニューロダイバージェント(神経発達の特性が多数派とは異なる人)のキャラクターをもっと見たいと回答。物語を楽しむメディアとしては、YouTube(72.9%)がドラマ(70.3%)や映画(70.2%)、ゲーム(68.5%)をわずかに上回った。

AIへの印象は、年齢とともに「ワクワク」から「絶望」へ

AIが登場する作品を見た際の気持ちを尋ねると、「魅了される」が28.2%、「ワクワクする」が25.6%、「絶望的な気持ちになる」が22.0%、「怖い」が10.1%という結果に。年齢が上がるにつれて、期待感よりも絶望感を抱く傾向が強まることがわかった。男性は女性よりもAIに前向きな反応を示す割合が高く、それぞれ34.6%と23.6%だった。

CSSの創設者でUCLA心理学部の非常勤教授でもあるヤルダ・T・ウルスは、「何を見るかを決める存在は変わった。若者自身が、何を見たいか、選ぶ作品に何をもっと求めるかを決めている」とコメント。業界のリーダーたちに向けて、若い世代の声に耳を傾けることが、現代の若者の心をつかむ作品づくりの鍵になると呼びかけている。

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