【早良区小田部】オープン１週間なのにリピーターだらけのパン屋さん！

すっかり秋めいて、出かけるのが楽しい季節になりました。

室見川をこよなく愛する、リビングふくおか・北九州Ｗeb地域特派員のひすいです。

「気になっていた場所に新しいパン屋ができていたよ」と近所の方から聞きつけて行ってきました。最近このあたりでは少なくなっていた待望のパン屋さん誕生です！

そのお店は「in the time bread&story（インザタイム ブレッドアンドストーリー）」という名前で、室見川の室見新橋から徒歩5分にあります。フランス菓子ベル・エキプさんの隣の建物で、どこか外国のような雰囲気です。

店内はとてもおしゃれ！可愛いペンダントライトです。整然とパンがお行儀よく並んでいます。

お客さんがひっきりなしにお店に入ってきます。まだオープンから一週間なのに来店2回目、3回目の方がいらっしゃいました。なんと遠くは南区から来られたリピーターも！

3人で来店のご近所さんからは「待ちに待っていたパン屋さんです。ハード系が置いてあることが嬉しい」「穀物たっぷりのパンが嬉しい」との感想を伺いました。

どんなパンがあるのか、店主の宮路さんにお話を伺った上で、実食した私の感想も交えながらいくつかご紹介します。

きっと好きなパンが見つかる個性豊かなパン

発酵バターのクロワッサン(税込み302円)は細長くバターの香りが強く、パリパリのサックサクでした。

こちらはクロッカンドーナツ(税込み302円)。クロワッサンの生地を刻んだもので形成されています。

裏側はつやつやの粒になっています。ザクザクとした食感は初体験でした。すでに人気の商品で、この日はお昼過ぎに売り切れました。

こちらはチョコリュスティック(税込み324円)。

作っている工程を見せていただきました。見てください、大量のチョコが投入されています。噛んだときのチョコの味には圧倒されます。チョコ好きは見逃せません。迷わず買うべし！

あんバターバゲット(税込み324円)は餡もバターもたっぷり。内容量が多すぎてお口がぱっくり開いています。

柚子胡椒フロマージュ(税込み324円)。柚子胡椒が効いた珍しいパンです。チーズと柚子胡椒の相性の良さを発見した宮路さんはすごいです。

パン種は少なく水分たっぷりの生地を少し捏ねて長時間発酵

「in the time bread&story」のパンはパン種を少量使い、長時間発酵し、あまり捏ねずに焼き上げます。出来上がりが風味豊かな味わいで生地がふわふわに仕上がります。

湯種食パン （1本税込み864円 1/2本税込み432円）

キタノカオリバゲット（税込み345円） 宮路さんにバゲットの美味しい食べ方を尋ねてみてください。丁寧に教えてくださるので楽しみが増えますよ。

キタノカオリバタール （税込み345円） キタノカオリという小麦粉は甘みがあるから粉だけで十分おいしいそうです。粉の味を引き出す製法で、こちらもほとんど捏ねずに作られます。 外側はカリッとしていますが、切ってみると内側は蜂の巣状になっていて、予想以上にふわふわとしています。

サワドゥカントリー （1本税込み864円 1/2本税込み432円） パン種はライ麦酵母。乳酸菌発酵させてあります。ライ麦が20%入っていて、酸味のある香りが特徴。

ロブロ （1本税込み1.296円 1/2本税込み648円 1/4本税込み324円） デンマークの国民食ロブロです。ライ麦100%。オーツ麦、ごま、アマニ、ひまわりの種、潰したライ麦などの雑穀入り。食物繊維が取れる低カロリーのパンです。「スライスしたものを、毎日1枚ずつ大切に食べています」と近所の方が話していました。

店主・宮路さんが店名「in the time bread&story」に込めた想い

宮路さん、20代は世界中を旅していました。世界を旅する資金を貯めるために朝も夜も働いて、2年間のうちたった7日(冠婚葬祭のみ！)しか休まなかったという芯の強い方。30代は有名なパン屋さんで経験を積み、40代では独立しようと一念発起。パン屋さんは多忙なお仕事ですが、現在は独立したことにより家族との時間が取れるようになったとのこと。家族と幸せに暮らしながら、お客さんの体に良いヘルシーなパンを届けたいと考えているそうです。

ゆっくり発酵し、時間をかけて焼き上がるパンがまるでひとつの物語。焼き上がったパンがお客さんの手に渡り、そこからまた物語が紡がれる、という想いを名前にしたin the time bread&story。素敵な時間を提供してくれる宮路さんのパンです。

自宅で「in the time bread&story」のパンを味わう

気になったパンを購入し、自宅で食べてみました。

ロブロをスライス、その上に自作のマルベリー(桑の実)ジャムを乗せました。マルベリーは今年5月に実家の庭にたわわに実っていたものを母親が摘んで、冷凍保存していたものです。数週間前にジャムにしました。ロブロの中の穀物と、ジャムにしたマルベリーのプチプチとした粒感がよく合いました。滋養があるものを食べている感覚です。薄くても穀物の重みがあるロブロならではだなと思います。

キタノカオリバタールでサンドイッチを作りました。家族でおいしいね、と話しながらの食事は最高の時間です。

ほっこりする私の物語が出来上がりましたよ。みなさんもぜひ「in the time bread&story」に訪れてご自身の物語を楽しんでくださいね。

駐車スペースは5台あるので車でも大丈夫です。