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「最近、毎日みたいに停まってるね」パン屋の客が毎日停める自宅の駐車スペース。困った私が写真を見せると、店長が入口に貼ったもの

  • 2026.9.27

帰ってきても入れない、うちの駐車スペース

うちの隣には、朝から行列ができるパン屋さんがあります。

人気店なのはうれしいのですが、困っていたことが一つありました。

パン屋さんのお客さんらしい車が、うちの敷地内にある駐車スペースへ停まってしまうのです。

その日も、母と週末の買い物をして帰ってくると、見慣れない車が2台並んでいました。どちらにも人は乗っていません。

「また停まってるね」

助手席の母が、膝の上の買い物袋を抱え直しながらため息をつきました。

「最近、毎日みたいに停まってるね」

「今日もだね……」

仕方なく道路のわきに車を寄せ、後ろから車が来ないことを確かめてから、先に母に降りてもらいました。

すると家へ向かう途中、パン屋さんから出てきた家族連れが、停まっていた車の一台に乗り込んでいきました。

駐車だけではありません。うちの敷地に頭から入ってきて、そのままUターンしていく車も一日に何台もありました。

このままでは困ると思い、私は数日分、停まっていた車の写真を撮って印刷しました。

写真を持って、隣のパン屋へ

平日の昼過ぎ、お客さんが途切れたところを見計らって、私はパン屋さんのレジへ向かいました。

奥から、白い帽子をかぶった四十代くらいの男性の店長さんが出てきます。

「すみません。隣の家の者なんですが、少しお時間いいですか」

私は持ってきた写真を台の上に並べました。

「お客さんが来ること自体は全然いいんです。ただ、ここに車を停められると、うちの車を入れられなくて…」

店長さんは黙って写真を一枚ずつ確認し、2台の車が並んでいる写真のところで手を止めました。

「これは……申し訳ありません。気づいていませんでした」

そう言って帽子を取り、頭を下げました。

「今日中に対応します」

思っていた以上にすぐ話を聞いてもらえたことに、私はほっとしました。

翌日、車が止まりかけると

その日の夕方、家の前から店を見ると、入口のガラス戸とレジの横に同じ内容の張り紙が一枚ずつ貼られていました。

「お隣は個人のお宅です。お車は、店の裏の駐車場にお停めください」

翌日の昼、さっそくうちの前でウインカーを出し、停まろうとする車がありました。

するとパン屋さんのドアが開き、エプロン姿の二十代くらいの女性店員さんが小走りで出てきました。

「お客様、すみません。お車は裏の駐車場へお願いします。空いてますよ」

運転席の男性は一瞬驚いたようでしたが、入口の張り紙を見ると小さく会釈しました。そしてハンドルを切り直し、店の裏へ回っていきました。

列に並んでいたお客さんたちも張り紙に目を向け、何人かが顔を見合わせてうなずいていました。

それ以来、うちの駐車スペースに知らない車が停まることはなくなりました。敷地に入ってUターンする車も、見かけなくなりました。

ときどき店長さんが、焼きたてのパンを持って玄関まで来てくれます。

「いつもすみません」

「いえ。張り紙のおかげで、母も道路で降りなくてよくなりました」

受け取った紙袋はまだ温かく、母はうれしそうに台所でお皿を二枚並べていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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