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【60代睡眠】質の高い眠りに必要なのは?いまからできる睡眠対策4選

  • 2025.9.22

なかなか寝つけなかったり、しっかり寝ているつもりでも疲れが取れなかったり、ということはありませんか?そんな人にぜひチェックしていただきたい、今日から取り入れたい快眠につながる習慣を、日本睡眠学会総合専門医・中村真樹先生に伺いました。 

入浴時、余裕があれば湯船に浸かる

冷房や冷たい食べ物、飲み物で冷えやすい夏。暑くても、入浴時は湯船に浸かるのが理想です。時間や気持ちに余裕がある日は、就寝1~2時間前に湯船から上がるイメージで約40℃の湯に30分ほど浸かって体温を上げて。その後体温が下がることで、入眠がスムーズに。

夜10時以降は強い光を浴びないようにする

強い光が目に入ると、眠りを誘う物質・メラトニンの分泌が抑制されます。すると、体が「昼だ」と勘違いをして活動モードになり、眠気が軽減していきます。そうならないためには、夜はスマートフォンやパソコン、テレビなど強い光を発するものは見ないようにしましょう。照明も、電球色などの暖色系に切り替えたり照明を利用したりするのがおすすめです。できれば夕方ごろから、遅くとも夜10時にはこれらの対策をとるように心がけて。

スマホ、テレビ、読書……就寝前は集中・興奮につながるものは避ける

スマホやテレビは、光の刺激が強いだけでなく、脳を活性化させてしまうという観点でもNG。人はリラックスすることで眠りにつくため、没頭させるものやハラハラさせるものは眠りを遠ざけてしまいます。心当たりのある人も多いかもしれませんが、夜、ベッドの中でだらだらとスマホを見るのはいちばんよくありません。その意味では、読書も同じ。「続きが気になって仕方がない」本を就寝前に読むのは避けましょう。

自分に合った就寝環境を整える

眠りの質には、その環境も大きく影響します。室温は夏なら26℃、湿度は50~60%を目安に快適な温度・湿度に設定しましょう。また、アロマを活用するのもおすすめ。鎮静作用のあるラベンダーやカモミールをはじめ、好みの香りを選びましょう。寝具や寝衣の選び方も重要で、寝具は適度なかたさ、通気性、吸湿性、寝衣は手触りのよさ、しめつけのなさ、吸水性などを基準に、自分が心地よいと感じ、快適に過ごせるものを選んでみて。

【日本睡眠学会HP】
https://jssr.jp/list

イラスト/植松しんこ 構成・文/平井薫子

※素敵なあの人2025年10月号「60代こそ睡眠が大事 素敵世代の”よい眠り”の作り方」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

教えてくれたのは  日本睡眠学会 総合専門医  中村真樹先生

青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。東北大学医学部卒業、同大学院修了。東北大学病院精神科助教、外来医長、睡眠総合ケアクリニック代々木院長を経て2017年に開院。2014年に全米ナルコレプシーネットワーク最優秀研究者賞受賞。著書に『仕事が冴える眠活法』(三笠書房)。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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