はやし屋で絶滅危惧種「たぬきケーキ」を捕獲！【北九州市八幡西区】

こんにちは。リビングふくおか・北九州地域特派員、こたまるです。

今回は1963（昭和38）年に田川から八幡西区萩原へ移転オープンし、60年以上にわたり愛され続けている老舗「手作りお菓子とパンの店はやし屋」に行ってきました。

筑豊電鉄萩原駅を出て、萩原北公園がある側に向かうと、「特製手づくりシュークリーム」と書かれた赤い看板が見えてきます。

以前こちらのお店のシュークリームがおいしいと聞き、買いに行ったことがあるのですが、気付けばそれから10年以上行っておらず、今回久しぶりの訪問となりました。

今回のお目当てはシュークリームではなく、「たぬきケーキ」。

「たぬきケーキ」は昭和の時代に全国に広まったものの徐々に姿を消しつつある“絶滅危惧種”ですが、はやし屋さんでは約50年にわたって作り続けています。

ショーケースをのぞくと、存在感抜群のたぬきたちを発見！上目遣いでじっと見つめてくる愛くるしさがたまりません。

気になる作り方ですが、バタークリームを絞ったカップケーキの表面にチョコレートを流し、チョコが固まらないうちにクリームごと指でスッとつまんで目と鼻の部分を作り、アーモンドスライスで耳を付けて、クリームとチョコで目を描いたら完成とのこと。

手作業なので同じ表情のものがないのも、たぬきケーキの特徴です。

かわいすぎて食べるのがかわいそうな気持ちになりますが、食べてみると、自家製のバタークリーム×軽い食感のスポンジ×上品な甘さのチョコレートがベストバランスで、最後の一口まで食べ飽きることない味わい。4個購入したのですが、パクパクと2個続けて食べてしまいました。

10年以上前に食べて、そのおいしさに感動したシュークリームももちろん購入。

フワフワやわらかなシュー皮の中には、濃厚なカスタードクリームがたっぷり。個人的にはナンバーワンかも！と思うほど、私好みのシュークリームでした。

今回購入した商品以外にもショーケースには気になるケーキがたくさん並びます。どのケーキもこだわりが詰まったものばかりですが、アップルパイやカスタードプリンなどは根強い人気があるそう。レモンケーキも気になるところです。

アーモンドスライスがたっぷり乗った焼き菓子「アーモンドキャロット」も名物の一つです（下写真はミニサイズ）。

こちらのお店は洋菓子だけでなく、和菓子もパンもあります。しかもどれも本格的で、取材時には、桜やなのはなの練り切り、さくら餅もありました。

パンはたくさん焼いていないので、玄米食パンなどの人気商品は早い時間に売り切れてしまうそう。来店したのが夕方だったので残っていたのは少なかったのですが、クリームパンなど買ってみたところ、これまた絶品。ご近所だったら連日通い詰めるのにーと思ってしまうほどです。

店頭に並ぶ商品は洋菓子・和菓子・パンのすべてが店主・林さんのお手製。「いいものを使わないとおいしいものはできない」と食材にこだわっていますが、「物価高で大変」と言いつつも価格はいずれもリーズナブル。

そこには「子どもたちがお小遣いで買えるくらいの値段設定をできるだけ続けたい」という優しい思いが込められています。

夫婦で切り盛りする「手作りお菓子とパンの店はやし屋」。わざわざでも出かけたい、そんな素敵なお店です。

手作りお菓子とパンの店はやし屋

住所＝北九州市八幡西区萩原2-3-10 ※Ⓟなし

営業時間＝8：00～19：00頃（土曜・祝日17：00頃）

定休日＝日・月曜

問い合わせ＝℡093-641-9770

※たぬきケーキは事前予約がお勧め