玉ねぎは和洋中どの料理でも名脇役だと信じて疑いませんでしたが、脇屋シェフがYouTubeで紹介していたのはなんとその玉ねぎが堂々主役という料理。しかも玉ねぎ以外の食材は使わないという、玉ねぎを究極なまでに活かす中華料理でした。これでおいしかったら大変なことですので、さっそく作ってみましょう!
脇屋シェフの「新玉ねぎの黒酢炒め」の材料と作り方
【材料】※2~3人分
・新玉ねぎ…2個(普通の玉ねぎでも可)
・唐辛子…4~5本
・花椒…10粒程度(目安)
・太白胡麻油 …大さじ1.5
・塩…少々
・白こしょう…少々
・黒酢…大さじ5
・砂糖…少々
・ゴマ油…小さじ1
玉ねぎは5mmほどの厚さにスライスしておきます。
【作り方】※調理時間:10分
1. フライパンに太白胡麻油、唐辛子、花椒を入れて弱めの中火で炒めます。
2. 香りが立って唐辛子が茶色くなってきたら、玉ねぎを加えて中火にします。
3. 油が玉ねぎ全体に回ったら、塩を加えてさらに炒めます。
4. 玉ねぎが少ししんなりしてきたら白こしょう、黒酢、砂糖を加えて混ぜます。
5. ゴマ油を回し入れます。
6. 器に盛りつけて、出来上がりです。
調味料以外は玉ねぎだけという大胆?な料理ですが、多めに感じられる黒酢の香りが部屋に充満して、まるで酢豚でも作っているのかと錯覚するほどです。見た目もシンプルですが、食べてみるとあっさりとしながらも唐辛子の辛さと花椒のピリ辛が後から来て、しんなりとしていない分、玉ねぎの食感もちゃんと残っています。中華の玉ねぎは大抵油通しして食感を残しますが、油通ししなくてもこの食感になるとは驚きです。
わたしは唐揚げなどの下味をつけるときに、よく中国産の黒酢である香酢を使います。もち米を原料としていることや製法にも違いがありますが、酢独特の刺激臭が少ない上に風味があり、旨味の多いとてもお気に入りの黒酢です。YouTubeの中では黒酢の種類には特に触れてはいませんが、脇屋シェフはもちろん中華のシェフですので、おそらく香酢なんじゃないかな?と思います。
春から初夏にかけてよく新玉ねぎを見かけますが、普通の玉ねぎは乾燥させてから出荷するのに対し、玉ねぎを早取りしてすぐに出荷したものを新玉ねぎと呼びます。乾燥させていませんので水分が多くてやわらかくて辛みが少なく甘みもあり、サラダなどの生食でもおいしいですよね。この料理はもちろん普通の玉ねぎでも作ることができますが、火を通す時間が短いので辛みが残ると思います。なので、5mmより気持ち薄めにスライスして作るのがよろしいかと。
新玉ねぎの時期はもう短いので、見つけたらぜひ作ってみてください!