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【香菜子さんの鎌倉移住と新しい暮らし】不便を楽しむ力──鎌倉で気づいた、暮らしのしなやかさ~憧れと玉ねぎの皮のあいだで生きています~〈第4回〉

  • 2025.11.27

モデルとして、「おぱんつ君」の生みの親でもありアーティストとしても幅広く活躍する香菜子さん。今年6月、50歳にして鎌倉へ移住、東京との二拠点生活をスタートさせました。東京で長らく住んでいたマンションを売却して、鎌倉の家に移りました。現在は、鎌倉の自宅と仕事場のある東京のアトリエを往復する日々。鎌倉暮らしを始めて、東京と違う! 最初にぶち当たったこと、それは「ゴミ問題」でした。

12種類のゴミ分別! これはどっち?の日々

鎌倉に移り住んで、最初に戸惑ったこと。
それは、ゴミの分別でした。
以前暮らしていた東京の家では分別がとてもシンプル。
けれど鎌倉市では、大きく分けて12種類。
最初のうちはカレンダーとにらめっこしながら、
「これはどっち?」「この袋で合ってる?」と迷う日々。
まるで暗記テストのようでした。
そんなとき助けてくれたのが、LINEで使える「鎌倉ごみ調べ」。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gomi/kamakuragomisirabe.html

街の背景を知ると、気持ちは自然と街へ向かう

移住仲間の友人に(ゴミ出しが)「大変〜!」と弱音を吐いたら、
「わかる! 最初つまずくよね」と笑ってくれて、ほっとしたことがあります。
鎌倉市のガイドを見ると、「焼却炉の老朽化」という事情がうかがえました。
ただルールが厳しいのではなく、街を未来に残すための選択なんですね。

“ゴミを少なくする”という美意識

燃やすゴミは、有料指定袋に。
たとえば5リットル10円、40リットル80円など4サイズあります。
ご近所の方々の出されたゴミ袋を見ると、驚くほどコンパクト。
空気を抜いてぎゅっと。

台所にも“二拠点生活のリズム”が

二拠点生活をしていると、冷蔵庫に“出番待ち”の野菜たちがいます。
そんなときは、まとめてミネストローネに。
鍋の中で第二の人生を迎える姿を見ると、こちらまで満たされます。

<セカンドチャンスのスープ>

そして、ひっそり溜まっていくものがもうひとつあります。ワインのコルク。

<ワインは飲み切り、コルクは未来へ>

食の循環に参加する「フードドライブ」

未開封の食品を寄付できるフードドライブもあります。
いただいたチョコレートを持参しました。

二拠点生活の“脳内バグ”

東京でゴミを捨てながら、
「え? これ燃えるゴミでいいんだっけ?」と脳内の「鎌倉モード」が騒ぎ出す日も。

我が家の分別ステーション

鎌倉暮らしになって増えたもの。それはゴミ箱です。
我が家の分別ボックス。黒い箱は、静かな努力。

紙にも“きれいな旅立ち”を!

段ボール、紙パック、包装紙、冊子……。
紙にもそれぞれ違う行き先があるから、きちんと仕分けて出発準備。

パリと生ゴミ袋のあいだで気づいたこと

「パリでも朝はゴミ出しは、ある。
花の都でも、日常はこんなもんよ」
と言うのはパリで暮らす姉。
どこにいても、暮らしは暮らし。

“便利”を手放すと、余白が生まれる

便利を手放すと、工夫と余白がついてくる。
完璧じゃなくても、暮らしはちゃんとまわる。

憧れと玉ねぎの皮のあいだで生きています。

<ゴミ出しを終えてスッキリ気分!>

*画像、文章の転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

モデル、アーティスト 香菜子

香菜子

本誌はじめモデルとして、「おぱんつ君」のディレクターなどアーティストとして活躍中。

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