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妻に頭を下げさせるはずだった俺が、母からの電話で知ったこと

  • 2026.10.17
ハウコレ

前の日に届いた妻の連絡を、俺はまだ母に伝えられずにいました。食卓に4人分の取り皿が並んだところで、ようやく口を開きました。

「行きたい」だけを拾った俺

結婚して2年目の妻に「21日、うちの親とご飯行かない?」と送ると、「シフト次第だけど、行けたら行きたい」と返ってきました。目に入ったのは、最後の「行きたい」だけ。その日のうちに母へ「21日、2人で行くから」と電話し、母は妻に会えると張り切っていました。妻から急な出勤の連絡が届いたときも、「わかった」とだけ返しました。確かめもせずに日付を決めたのは俺です。張り切っていた母の声を思い出すと電話をかける気になれず、家でもその話を避けたまま、1人で実家へ向かいました。

気まずさの行き場を妻に向けて

「急に来られなくなったって」と伝えると、母は「前の日にでも言ってくれたらよかったのに」と言い、少し悲しげな表情をしました。連絡を受けていたのは俺なのに、訂正しないまま、妻の分の取り皿を片づけました。

その日は実家に泊まり、布団の上で気まずさの行き場を妻に向けました。「母さん、ずっとお前の事待ってたんだぞ」「俺の親に頭を下げろ」。返ってきたのは「前の日に連絡したよね?行けたら行くって返してたはずだけど」。チャットをさかのぼると、「シフト次第だけど」の一言が最初から書かれていました。謝る文面を打っては消し、何も送らないまま眠りました。

母の電話で知った妻の謝罪

翌日、自宅へ戻る電車の中で母から電話がありました。「あんた、お嫁さんに謝れなんて言ったの?」。妻が母に謝りの連絡を入れていたことを、そこで初めて知りました。

日付を勝手に決めたこと、前もって連絡をもらっていたことを打ち明けると、母は「謝らせてどうするの」とだけ言いました。俺が言えずにいたことの後始末を、妻が先にしていたのです。

家に帰っても、妻の顔を見ると言葉が続きませんでした。メッセージで済ませるのも違う気がして、そのまま数日が過ぎました。母から「改めてご飯にするから、あんたも来なさい」と電話が来たのは、そんなときです。

そして...

当日、妻と2人で実家の玄関に立ちました。ドアが開くと同時に頭を下げ、「この前のことは、全部俺のせいなんだ。ごめん」と言いました。父と母の前で、妻を約束を破った人のままにしておきたくなかったのです。母は「分かればいいのよ」とだけ言って、俺たちを通しました。

食事のあと、隣の妻がスマホを見て笑っていました。向かいの妹も、同じように画面を見ています。「何がおかしいの?」と聞いても、2人は目を合わせて首を振るだけ。帰り道、妻本人にはまだきちんと謝れていないことを思い出しました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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