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「昼間だけでいいんです」と駐車場を借りた近所の男性。10年近くたって返却をお願いすると、思わぬ言葉が返ってきた

  • 2026.11.5
「昼間だけでいいんです」と駐車場を借りた近所の男性。10年近くたって返却をお願いすると、思わぬ言葉が返ってきた

「昼間だけ」と頼まれた駐車場

私の家には、長い間使っていない駐車場がありました。

家族の車は奥の車庫に止めていたため、そこはずっと空いたままだったのです。

ある日の昼、近所で自営業をしている男性が訪ねてきました。

男性は仕事で使っている小さな配達用の車のそばに立ち、手を合わせながら言いました。

「すみません。配達の車を止める場所を貸していただけませんか」

「駐車場ですか?」

「はい。昼間だけでいいんです。お願いできませんか」

使っていない場所ですし、昼間だけなら問題ないと思いました。

「それなら、いいですよ」

こうして毎月駐車料金を受け取る約束で、場所を貸すことになりました。ただ、書面での契約は交わしていませんでした。

ところが、しばらくすると気になることが出てきました。

昼間だけの約束だったはずなのに、夜になっても男性の車が止まっているのです。

最初はたまたまかと思いましたが、夜間の駐車はその後も続きました。

ある日、私は男性の仕事場の前で声をかけました。

「最近、夜も車を止めていらっしゃいますよね」

すると男性は、にこやかに答えました。

「ええ、いつも助かってます」

そう言って、すぐに仕事場の奥へ戻ってしまいました。

本当は昼間だけの約束だったことを確認したかったのですが、言い出すタイミングを逃してしまったのです。

毎月の駐車料金は受け取っていましたし、こちらも使う予定がなかったため、そのまま貸し続けることにしました。

気づけば、10年近くが過ぎていました。

駐車場の返却をお願いすると…

そんなある日、わが家で新しく車を買い足すことになりました。

止める場所は、男性に貸している駐車場しかありません。

新しい車が届いた日の昼、私は駐車場の前で、配達の荷物を積みに来た男性を呼び止めました。

「すみません、ちょっといいですか」

「はい、何でしょう?」

「実は、うちで車を買い足したんです。それで、今月いっぱいで駐車場を返していただきたいんですが…」

すると男性は、困ったような顔になりました。

「えっ、急に言われても困りますよ」

「そうですよね。でも、うちでも使うことになったので」

私がそう伝えると、男性は少し不満そうに言いました。

「でも、もう何年も借りてるんですよ。ほとんどうちの駐車場みたいなものなのに…」

その言葉には驚きました。

長年貸していたとはいえ、もともとは私の家の駐車場です。

私は少し間を置いてから、男性に尋ねました。

「あの、最初は昼間だけってお話でしたよね?」

「えっ?」

「でも、途中から夜も止めるようになりましたよね。こちらも使っていなかったので、そのままお貸ししていましたけど…」

男性は黙って私の話を聞いていました。

「もう10年近くになりますし、今まで長く使っていただいたので。今度はうちで使わせてください」

「……そうですか」

男性は困った顔のまま、しばらく考えているようでした。

「来月から、ということでお願いできますか?」

私がもう一度確認すると、男性は小さくうなずきました。

「わかりました。別の場所を探します」

それを聞いて、私はようやくほっとしました。

翌月、男性の配達車は別の場所へ移り、空いた駐車場にはわが家の新しい車が収まりました。

振り返れば、夜間の駐車が始まった時点で、きちんと話をしておくべきだったと思います。

人に場所を貸すときは、最初の約束を曖昧にせず、書面にも残しておくことが大切なのだと実感した出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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