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全介助のALS患者「不自由は不幸じゃない」→末期がんシングルマザー「娘を残して」迎えた最期に涙腺崩壊

  • 2026.10.6

幼少期から絵を描くことが大好きで、現在は看護師・看護学生向けの総合WEBメディア「ナース専科」にて連載を持つ漫画家・アヤ(@aokitajimaru)さん。

実際に看護師から募集したリアルな体験談をもとに描かれるコミックエッセイは、医療現場の厳しい現実だけでなく、人と人との心の交流や人生の深みを温かく描き出し、多くの読者の心を揺さぶっている。

今回は、過去に反響を呼んだ2つのエピソードのあらすじとともに、それぞれの立場に寄り添う作品づくりの裏側について、作者のアヤさんにお話を伺った。

※本作は看護師の体験談をもとに描かれたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

ALS患者が教えてくれた「本当の幸せ」

愛娘と実母に会えて喜ぶ患者「看護師」であること 01 画像提供:ナース専科
愛娘と実母に会えて喜ぶ患者「看護師」であること 01 画像提供:ナース専科
02 画像提供:ナース専科
02 画像提供:ナース専科
03 画像提供:ナース専科
03 画像提供:ナース専科

一つ目のエピソード「『看護師』であること」では、末期がんを患うシングルマザー・Bさんの姿が描かれる。

幼い娘を残して入院生活を送るBさんは、看護師たちに気丈に明るく振る舞っていたが、病状は刻一刻と進行。やがて、娘を預かり育てるBさんの母親にとっても面会が大きな負担となり、足が遠のいていく。幼い娘を遺していく切なさ、そして孫を守るために葛藤する母親の思いを抱えたまま、Bさんは静かに人生の最後を迎えるのだった。

もう一つのエピソード「不自由は不幸ではない」で描かれるのは、慢性期病院に入院してきたALS(筋萎縮性側索硬化症)患者・Mさんとの出会いだ。

顔と指先がわずかに動くのみで日常の全介助が必要な状態でありながら、視線入力装置を巧みに操り、買い物を楽しむなど前向きに生きるMさん。ある日、パソコン画面に打ち出されたのは「私は不自由だけど不幸じゃない。むしろ病気になって感謝すらしている」という力強い言葉だった。その一言は、担当看護師の価値観や“幸せ”に対する考え方を大きく揺さぶることとなる。

それぞれの立場に答えはない……

作品を描くにあたり、アヤさんは「自暴自棄になってしまう患者さんの切ない気持ちも、娘のそばにいたい気持ちを抑えて孫を守ろうとするお母様の重い責任感も、どちらも痛いほど理解できました」と述懐する。

「どちらが正しいと言い切れない双方の切実な思いが読者のみなさまにしっかりと届くよう、キャラクターの表情や画面全体の雰囲気の描写には特にこだわりました」と、制作時の工夫を明かしてくれた。

登場人物一人ひとりの心情に深く寄り添い、真摯に描かれたからこそ、読者の胸に深く刺さるアヤさんの作品群。医療現場のリアルな光と影、そして生きることの意味を問いかけるエピソードを、ぜひチェックしてみてほしい。

取材協力:アヤ(@aokitajimaru)

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