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「殺してやらぁ!」DV被害者を暗闇から救い出す……日本のどこかで起きているリアルな現実を問う

  • 2026.10.6

DV(ドメスティック・バイオレンス)や深刻なトラブルに晒される依頼者を命がけで救出する、実話を基にした話題の漫画『夜逃げ屋日記』。

著者は、自らも夜逃げ屋の現場に同行し、過酷な現実を描き続ける漫画家・宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。

今回は、全治3カ月の大怪我を負わされた妻・小倉ヒメカさん(24歳)を救い出す壮絶なエピソードのあらすじとともに、凶行の現場に立ち会った宮野さんへ当時の心境についてお話を伺った。

警察同行の現場で一触即発……狂気と怒号が飛び交う救出劇

56-1『夜逃げ屋日記』 画像提供:宮野シンイチさん
56-1『夜逃げ屋日記』 画像提供:宮野シンイチさん
56-2『夜逃げ屋日記』 画像提供:宮野シンイチさん
56-2『夜逃げ屋日記』 画像提供:宮野シンイチさん
56-3 画像提供:宮野シンイチさん
56-3 画像提供:宮野シンイチさん

物語は、勾留明けの元ボクサーの夫が潜むアパートへ、警察官同行のもと夜逃げ屋スタッフが向かうシーンから始まる。

インターホンを鳴らし続けてようやく姿を現した夫は、「テメェ誰だよ…ぶち殺されてぇのか」と凄まじい威嚇の言葉を吐き捨てる。警察の目がある前でも勢いは収まらず、「勝手に人のモン触ってんじゃねぇぞ」と激怒し、ヒメカさんの連れ戻しを強く要求し続けるのだった。

一刻を争う緊張感が漂う中、スタッフのビッキーさんが部屋にあった缶の中からある重要な封筒を回収した瞬間、夫の逆上は頂点に達する。包丁を引っ張り出し、「殺してやらぁ!」と叫びながら迫りかかる夫。命の危険が迫る絶体絶命の危機だったが、同行していた警察官たちの素早い連携によって間一髪で取り押さえられた。

「恐怖を感じる隙すら一瞬だった」 著者が明かす極限状態のリアル

包丁を構える人物を前にした当時の恐怖について、宮野さんは「わずか数秒の出来事でしたが、生きた心地がする余裕すら与えられないほどの激しい驚きで頭がいっぱいでした」と回想する。

「包丁を振り回されたというよりは、構えた瞬間に警察の方々が一斉に制圧してくださったため、恐怖を冷静に噛みしめる隙もないほど一瞬の出来事だったのが本音です」と、現場の生々しいリアルを語ってくれた。

過酷な現場の全貌と人間ドラマを克明に捉え続ける『夜逃げ屋日記』は、単行本第4巻も大好評発売中。著者と夜逃げ屋社長によるリアルな対談も収録されており、日本のどこかで今なお起きている現実を力強く問いかけている。

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

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