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医師「特に危険が高まります」→実は『急性腎障害』を引き起こす原因に…意外とやりがちな「痛み止めのNG飲み方」とは?

  • 2026.10.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

頭痛や熱があるときなど、身近な存在である「痛み止め」。しかし、飲み方や体調によっては腎臓にダメージを与えてしまうことがあるのをご存じでしょうか?

「なぜ痛みを抑える薬が腎臓に影響するの?」「どんな人が気をつけるべき?」といった疑問について、泌尿器科が専門の小内友紀子さんに詳しく解説していただきました。

大切な腎臓を守りながら正しく薬を使うためのポイントを学んでいきましょう。

なぜ痛み止めで腎障害が起きる?注意すべき人の特徴とは

---ロキソプロフェンなどの痛み止めが腎障害を起こしやすいのはなぜですか?また、特に注意が必要なのはどのような人でしょうか?

小内友紀子さん:

「腎障害を起こしやすいのは、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの『NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)』と呼ばれる痛み止めです。

これらの薬は、痛みや炎症のもとになる『プロスタグランジン』という物質を抑えて効果を出します。ところがプロスタグランジンには、腎臓に流れ込む血管を広げ、血流を保つ働きもあります。普段はこの働きがなくても腎臓は持ちこたえますが、血流が足りない状況では、プロスタグランジンが『命綱』になります。そこで薬が効くと、腎臓への血流が一気に減ってしまいます。

影響を受けやすいのは、高齢の方、もともと腎機能が低めの方、糖尿病や心不全のある方です。また、降圧薬(ACE阻害薬やARB)や利尿薬を飲んでいる方は、痛み止めと重なることで特に危険が高まります。まれに、体質的なアレルギー反応で腎臓に炎症が起こることもあります。

規定量を超えて飲むと、腎臓の血流を抑える作用も強くなります。痛みが強いときほど量を増やしたくなりますが、効き目は量に比例して強くなるわけではありません。副作用だけが増えてしまいます。」

どんな時にリスクが高まる?危険な体調と見落としがちな症状

---どのような体調や使用状況のときに、より腎臓へのリスクが高まるのでしょうか?気をつけるべき症状についても教えてください。

小内友紀子さん:

「汗をかいた後や下痢・嘔吐のあと、発熱しているときは、体の水分が減り、腎臓への血流もすでに少なくなっています。そこに痛み止めが加わると、腎臓は血液を十分にろ過できなくなります。尿の量が減る、むくむ、だるいといった症状が出ることもありますが、気づかないまま進むことも少なくありません。

市販のかぜ薬にも同じ成分が含まれていることが多く、知らずに重ねて飲んでしまうケースも目立ちます。」

腎臓を守るために今日からできる正しい痛み止めの飲み方

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---腎臓への負担を避けながら、安全に痛み止めを使うための具体的な対策を教えてください。

小内友紀子さん:

「まず、痛み止めは『胃への負担を減らすため空腹時を避け、コップ1杯程度の水と一緒に』飲むことを習慣にしてください。汗をかいた日や体調を崩しているときは、意識して水分をとってから飲みましょう。(※ただし、心不全や重い腎臓病などで医師から水分制限の指示を受けている方は、自己判断で水分を増やさず、指示された飲水量を厳守してください)

次に、規定量と服用間隔を必ず守ることです。効かないと感じても追加せず、かぜ薬など他の薬と成分が重なっていないかを薬剤師に確認してください。

持病のある方や高齢の方は、腎臓への影響が少ないアセトアミノフェンが選択肢になります。どの薬が合うかは、医師か薬剤師に相談しましょう。

そして、痛み止めを数日飲んでも痛みが治まらない場合は、自己判断で続けずに受診してください。痛みの原因そのものを確かめることが、腎臓を守る一番の近道です。」

正しい飲み方と知識で大切な腎臓を守ろう

身近な痛み止めも、水分不足のときや重複服用、規定量を超えた服用によって、腎臓に予期せぬ負担をかけてしまうことがわかりました。

空腹時を避け、「コップ1杯の水で飲む」「規定量と間隔を守る」といった今日からできる習慣を取り入れるとともに、尿の出方や強いむくみなどの異変に気を配り、痛みが続く場合は自己判断せず受診して、腎臓をいたわりながら正しく対処していきましょう。


監修者:小内友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士 女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。 【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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