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「ねえ見て、これ新聞紙を丸めただけよ」園の秋祭りで焼き芋を笑った母親。だが、息子の持ってきたお菓子を見て黙った理由

  • 2026.10.27
「ねえ見て、これ新聞紙を丸めただけよ」園の秋祭りで焼き芋を笑った母親。だが、息子の持ってきたお菓子を見て黙った理由

子どもたちが一生懸命作った焼き芋に、母親が放った言葉

娘が通う園の秋祭りでのことです。

教室には子どもたちの手作りのお店が並び、娘のクラスは焼き芋屋さんを開いていました。

机の上には、新聞紙を丸めて作った焼き芋と、買い物に使う紙のお金が並んでいます。

私は少し離れたところから、娘たちが店番をする様子を見守っていました。

最初のお客さんは、娘と仲よしのお友だちでした。

「焼き芋ください!」

「はーい!どうぞ!」

娘たちはうれしそうに焼き芋を袋へ入れ、紙のお金を受け取っていました。

ところが、そこへやってきたひとりの母親が、机の上の焼き芋を手に取ったのです。

「いらっしゃいませ!」

子どもたちが声をかけても、母親は焼き芋をくるくると回して眺めていました。

そして、近くの保護者に見せながら言いました。

「ねえ見て、これ新聞紙を丸めただけよ」

冗談のつもりだったのでしょうか。母親はおかしそうに笑うと、さらに続けました。

「焼き芋なの?下手くそね」

その声は、机の向こうにいる子どもたちにもはっきり聞こえていました。

さっきまで楽しそうだった娘の手が止まり、うつむいてしまいました。ほかの子どもたちも、困ったように顔を見合わせています。

せっかく一生懸命作ったものなのに…。

見ていた私まで胸が痛くなりました。しかし、相手も保護者です。何と声をかければいいのか迷っているうちに、その場は気まずい空気になってしまいました。

「ママ、ぼくのも下手くそ?」息子の一言に母親が絶句

そのとき、隣のお店からひとりの男の子が駆け寄ってきました。

先ほどの母親の息子です。

男の子のクラスでは、新聞紙で作ったお菓子屋さんを開いていました。

男の子は、自分で作った新聞紙のお菓子を両手で大切そうに持っています。

母親の横に立つと、少し不安そうな顔で見上げました。

「ママ、ぼくのも下手くそ?」

その瞬間、母親の笑顔が消えました。

「えっ…?」

母親は息子の顔と、手に持っているお菓子を交互に見つめました。

まわりにいた保護者たちも、黙ってその様子を見ています。

「ううん、上手よ。とっても上手」

母親がそう答えると、男の子はほっとしたように笑いました。

けれど母親は、すぐには笑顔に戻りませんでした。

手に持っていた焼き芋をそっと机に戻すと、今度は娘たちのほうを向きました。

「……ごめんね。みんなの焼き芋も、上手だね」

先ほどとは違う、小さな声でした。

娘たちは少し戸惑った様子でしたが、母親の言葉を聞いて顔を上げました。

母親は頬を赤くし、ほかの保護者とは目を合わせないまま、男の子の手を引いて隣のお店へ戻っていきました。

しばらくすると、娘がまた元気な声を出しました。

「焼き芋、いかがですかー!」

その声に、通路にいた保護者たちが笑顔で焼き芋屋さんへやってきました。

私は娘の声を聞きながら、ようやくほっとしました。

自分の子どもが大切に作ったものなら、誰だって褒めてあげたいはずです。

あの母親も、息子の一言で、娘たちがどんな気持ちだったのか気づいたのかもしれません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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