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「サイトに載ってた写真と全然違うじゃないか」旅館の部屋に不満を訴えた男性客。だが、スタッフが示した予約内容に言葉を失う

  • 2026.10.26
「サイトに載ってた写真と全然違うじゃないか」旅館の部屋に不満を訴えた男性客。だが、スタッフが示した予約内容に言葉を失う

夕方のフロントで始まった部屋への苦情

以前、温泉街の旅館に泊まったときのことです。

夕方のチェックインの時間帯で、フロントには家族連れや観光客の長い列ができていました。私もこれからの滞在を楽しみにしながら、順番を待っていました。

私のすぐ前にいたのは、50代くらいの男性客です。

話の様子から、一度部屋に案内されたあと、フロントへ戻ってきたようでした。

男性はカウンターに手をつき、女性スタッフに不満を訴えていました。

「さっき部屋に行ったんだけどさ、思ってたより景色がよくないんだよ。もっと上の階の角部屋に変えてくれない?」

スタッフは申し訳なさそうに頭を下げました。

「申し訳ございません。本日は満室でして、ほかのお部屋をご案内できないんです」

すると男性は、納得できない様子で声を強めました。

「いや、だってさ。サイトに載ってた写真と全然違うじゃないか。こっちはあの景色を見に来たんだよ」

楽しみにしていた景色と違ったことが、よほど不満だったのでしょう。

スタッフがもう一度、部屋の変更は難しいと説明しても、男性は引き下がりません。

私の後ろにもチェックインを待つ人たちが並んでいましたが、話が終わる気配はありませんでした。

予約画面を見た男性が黙り込んだ理由

やがて男性は、カウンターをたたいて声を荒らげました。

「せっかく遠くから来たのに台無しだ」

そして、スタッフに向かって言い放ったのです。

「安くするか別の部屋を用意しろ」

大きな声に、周囲の人たちも思わず男性のほうを見ました。私もすっかり落ち着かない気分になっていました。

そんな中、スタッフは落ち着いた様子でパソコンの予約画面を確認しました。

「お客様、確認しましたが、今回ご予約いただいたのは、眺望を指定できないプランなんです」

「……え? でも、サイトにはあの景色の写真が載ってただろ?」

「はい。ただ、あちらは眺めのよいお部屋の写真でして、今回のプランでは同じ景色をお約束できないんです」

そう説明すると、スタッフはパソコンの画面を少し男性のほうへ向けました。

男性は眉をひそめ、画面に顔を近づけました。

そこには、男性自身が予約したプランの名前と内容が表示されていました。

「……そういうプランだったの?」

先ほどまでの強い口調とは違い、男性の声は小さくなっていました。

スタッフは丁寧に頭を下げ、続けました。

「ご希望に添えず申し訳ございません。ただ、本日は満室ですので、お部屋の変更も料金のお値引きも難しいんです」

男性は何か言いかけましたが、結局、言葉を返しませんでした。

カウンターに置いていた鍵を受け取ると、うつむき加減でエレベーターのほうへ歩いていきました。

スタッフは待っていた私たちに向き直り、頭を下げました。

「大変お待たせいたしました」

私の番になると、スタッフは先ほどまでと変わらない丁寧な対応で迎えてくれました。

チェックインを済ませて振り返ると、後ろに並んでいた家族連れの父親も、スタッフのほうを見て小さくうなずいていました。

写真を見て景色を楽しみにしていた男性の気持ちも、分からなくはありません。ただ、予約内容を確かめないままスタッフを責めるのは違うと思います。

騒ぎのあとも冷静に対応していたスタッフの姿が、旅館を訪れた日の印象として強く残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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