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「お手洗い借りてもいいですか?」に笑顔で「ぜひ!」と返した結果。自分の言い間違いにくよくよするイヌが愛おしすぎる【書評】

  • 2026.9.25

【漫画】本編を読む

「あの言い方、変だったかも」――あなたには、ふと自分が発した言葉が気になったことはないだろうか。一度考え出すと止まらない。相手は気に留めていないかもしれないのに、いつまでも悩み、ひとりで反省してしまう。

そんな経験を思い出さずにはいられないのが、『働く!くよくよ犬』(ろふ/KADOKAWA)。周りに気を使いすぎて、何かと考え込んでしまう主人公・イヌのお仕事ギャグ漫画だ。「こう思われていたらどうしよう」とくよくよするイヌと、優しい同僚たちとのやりとりは、どこか身につまされる。特に、言い間違いをめぐるエピソードには「私も経験ある」とつい共感してしまった。

ある日、イヌは会社で取引先との打ち合わせがあった。その際、取引先から「すみません、お手洗いお借りしてもよろしいですか」と尋ねられ、イヌはにこやかに「ぜひ」と返した。

もちろん意味は伝わるし、相手も「ぜひ」と言われたくらいで、気にしてはいない。ところが、取引先が席を立った瞬間、イヌは思う。「ぜひはおかしかったな……」。明日から連休だというのに、一度気になったら止まらない。

せっかくの連休なのに、ほんの数秒の言い間違いが頭を占領してしまう。このどうしようもない“くよくよ”ぶりを、「わかる!」と思う人は多いはず。読んでいるうちに、きっとあなたも、自分の中にいる“くよくよ犬”に気づいてしまうことだろう。

文=アサトーミナミ

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