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「一回着て洗っただけだ!縮んだんだから不良品だろ」レジで20分以上怒鳴る男性客。だが、店長の質問に突然言葉を濁した理由

  • 2026.10.15

夕方のレジに持ち込まれた毛玉だらけの服

アパレルショップでアルバイトをしていたころの話です。

仕事帰りのお客様で混み合う夕方、私はいつものようにレジで会計をしていました。

そこへ、50代くらいの男性が順番を待ってやってきました。男性はレシートを差し出すと、紙袋から取り出した服をレジ台に乱暴に置きました。

「これ、昨日買ったんだけどさ。小さくなったから交換してくれない?」

レシートの日付は、確かに前日です。

ところが、服を広げて驚きました。全体に毛玉が目立ち、首まわりも裾もよれています。とても昨日買ったばかりの商品には見えませんでした。

「お客様、こちらはもう着られましたか?」

「ああ、一回着たよ。それが何?」

「お洗濯もされていますか?」

「したよ。洗ったら縮んだんだよ!」

私は困ってしまいました。

「申し訳ございません。着用やお洗濯をされた商品は、通常の交換をお受けできないんです」

すると男性は、レジ台を指でたたきながら声を荒らげました。

「一回着て洗っただけだ!縮んだんだから不良品だろ」

「縮んでしまったとのことですので、商品の状態を確認させていただきたいのですが…」

「確認も何も、見れば分かるだろ!いいから交換しろよ!」

男性の大声に、後ろのお客様たちもこちらを見ています。

「もういい、責任者を呼べ!話にならない!」

何を説明しても男性は納得せず、押し問答は20分以上続きました。後ろの列も長くなり、私は焦るばかりでした。

店長が確認した洗濯表示

そのとき、バックヤードから店長が出てきました。

店長は私の隣に立ち、男性に落ち着いた声で話しかけました。

「お待たせしました。店長です。交換をご希望なんですね」

「そうだよ!一回しか着てないのに縮んだんだ。おかしいだろ!」

「それはお困りですよね。少し確認させてください」

店長は服を手に取り、襟の内側にある洗濯表示を確認しました。

「こちら、乾燥機は使わないように表示されている商品なんです。お洗濯のあと、乾燥機はお使いになりましたか?」

「えっ……いや、それは……」

男性は急に言葉を濁しました。

店長は責めることなく、もう一度確認しました。

「縮んだ原因を確認したいんです。乾燥機は使われましたか?」

「そんなの、いちいち覚えてないよ!」

店長は小さくうなずき、静かに続けました。

「分かりました。ただ、縮んだ原因を確認しないまま、不良品と判断することはできません。毛玉もかなり出ていますので、商品の状態も含めて確認が必要です」

「じゃあ、交換はできないってことかよ!」

「少なくとも、今この場ですぐに交換することはできません。申し訳ありません」

それまで大声で要求していた男性も、しばらく黙っていました。

後ろの列からも小さなざわめきが聞こえます。

やがて男性は「もういいよ!」と吐き捨てると、服をつかんで紙袋に押し込み、そのまま店を出ていきました。

男性がいなくなったあと、店長は私に声をかけました。

「大変だったね。こういうときは、もっと早く呼んでいいからね」

その言葉に、ようやく肩の力が抜けました。

次のお客様がレジに進み、服をそっと置きながら「大変でしたね」と声をかけてくださいました。

私は小さく頭を下げ、「ありがとうございます」と答えました。

長く感じた20分が終わり、ようやくいつものレジに戻れた気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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