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修学旅行先で「顔色悪くない?」熱を測ると39.5度…→慌てて保護者に連絡すると?返ってきた“思いがけない言葉”

  • 2026.10.14
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出典:photoAC ※画像はイメージです

こんにちは。元小学校教諭のみずいろ文具です。

子どもたちにとって、修学旅行は何か月も前から楽しみにしている大きな行事。

「絶対に行きたい」
「友達と一生の思い出を作る」

そう張り切っている子どもたちばかりです。

今回は、修学旅行当日の朝には熱がなかったはずの児童が、宿泊先で39度の発熱。
保護者に連絡して初めて分かった、ある事実についてのお話です。

「何かおかしいな…」

修学旅行当日の朝。

ワクワクした様子で集合した子どもたちの中に、いつも元気なA君がいました。

ただ、その日のA君は、なんとなくいつもと様子が違います。

覇気がなく、顔色も悪いように見えたため、

「A君…大丈夫?なんか体調悪くない?」

と声をかけました。

本人はハッとした表情をした後、

「大丈夫!大丈夫!イェーイ!」
と手をひらひらさせ、笑顔でダブルピース。

念のため熱を測りましたが発熱はありませんでした。

ところが、移動が始まってからも気になる様子が続きます。

いつもより頻繁に水を飲み、バスに乗るとすぐに眠ってしまうA君。

朝の集合時間もいつもより早かったため、単に疲れているだけなのかもしれません。それでも私は、

「やっぱり、なんか怪しいな……」

と感じていました。

ホテルで測ると「39度」

その後A君は、水族館見学や、アクティビティにも笑顔で参加。

一連の行程を終え、ホテルに到着しました。

しかし、バイキングの夕食を終え、入浴の時間帯。

A君の顔は朝よりもかなり赤くなっており、表情もうつろです。

本人はまたしても「大丈夫、大丈夫…」と言っていますが、明らかに大丈夫ではありません。

そこで、再度養護教諭に体温を測ってもらいました。

すると、体温計に表示されたのは、

「39.5」

という数字でした。

もちろん、これ以上修学旅行に参加し続けることはできません。

保護者へ連絡し、事情を伝えて迎えに来てもらうことになりました。

すると、電話口の保護者から思いがけない言葉が返ってきました。

「朝から熱があったんですけど…」

保護者は、

「そうですよね……。朝から熱があったんですけど、どうしても行きたいと言うので……」

と話しました。

私は驚きました。

保護者の方によると、早朝に起きてきたA君は38度の熱がありましたが、どうしてもと言うので、解熱剤を飲んで登校してきたとのことでした。

朝に熱がなかったのは、出発前に薬を飲んでいたからだったのです。

結果的にA君は1日目のプログラムには参加できましたが、途中で帰宅することになりました。

保護者はその日の深夜11時ころ、宿泊先まで高速で約2時間かけて迎えに来て、A君と一緒に帰っていきました。

楽しみにしている行事だからこそ

修学旅行は、子どもにとって一生の思い出になる大切な行事。

A君自身も、きっとずっと楽しみにしていたのでしょう。

「どうしても行きたい」という本人の気持ちや、「できることなら参加させてあげたい」という保護者の思いも十分理解できます。

けれど、宿泊を伴う行事では、普段の学校生活以上に長時間の移動や体力を消耗する活動があります。

途中で体調が悪化すれば、本人がつらいのはもちろん、遠方まで保護者に迎えをお願いしなければなりません。

そして何より、子どもの安全を守ることが最優先です。

特別な行事だからこそ、その日までに体調を万全に整えておくこと、万が一体調が悪いときには、参加できる状態なのかを冷静に判断することが大切なのだと感じた出来事でした。



ライター:みずいろ文具
関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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