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母「私、グレーゾーンだった」診察結果を笑顔で報告→一転「押しつぶされそう…」母の本音に涙 <無自覚ハラスメント>

  • 2026.10.16

間サエコさんは、小学6年生の娘・姫子ちゃんを育てるワーママ。困っている人を見ると放っておけず、つい手を出してしまいます。
ある朝、電車内で後頭部が絶壁の赤ちゃんの頭を、断りもせず「押せば治る」とつかんだサエコさん。母親を怒らせた自覚がないまま、いいことをしたと上機嫌で帰宅します。ところが、市の不審者情報でこの事案が掲載され、事態の深刻さに気づきます。それでも、サエコさんは「待ち伏せして謝る」と理解不足な状態。夫の付き添いで警察署へむかい、事情聴取を受けるも自分の気持ちばかりを話し、警察官から「相手に恐怖を与えたことが事実」と言われてしまい、厳重注意の処分となりました。その後、家族に愚痴をこぼすサエコさんは、姫子ちゃんから「ママは発達障害かも」と言われ、娘の苦しい思いをぶつけられます。しかし、夫はそれを否定し、病院へ行くことも拒否。モヤモヤしたサエコさんは翌日、会社の同僚に「私って発達障害に見える?」と尋ね、配慮に欠けた発言がきっかけで上司から注意を受けてしまったのでした。

※発達障害とは、脳の働きが関係する障害で、自閉症を含む広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害などいくつかの障害が同時に現れることがあります。年齢や生活環境などによっても症状は様々です。近年「発達障害」は、医学的には「神経発達症」と呼ばれつつありますが、ここでは一般的に広く使われている「発達障害」という言葉を用いています。

この事態に、最近笑顔が減った姫子ちゃんが気がかりなこともあり、サエコさんは医療機関を予約しますが、夫はますます強く拒絶。姫子ちゃんがうれし涙を流す横で苦い顔をしていた夫は、その夜、サエコさんの健康保険証を隠してしまいました。

受診当日、夫が病院へ連絡し「費用が高額になる」という理由でキャンセルし、姫子ちゃんと夫が対立してしまいます。

同僚に相談した末、サエコさんが夫と話し合うことを決意する中、隠されていた保険証を発見します。その日、家族が揃った食卓でも病院の受診を拒み続ける夫に、保険証の件を問いただしました。「ママのため」と言う夫は、姫子ちゃんに「病院へ行きたいのに行かせないのはハラスメント」と厳しく追い詰められ、保険証を真っ二つに!

そこへ姫子ちゃんからの連絡で駆けつけた、夫の母親である義母が、夫の逃げ癖や身勝手さを叱責。しかし反省しない夫に、サエコさんは離婚を見据えた「別居」を提案します。義母の厳しい言葉を受け、渋々別居を受け入れた夫。義母はサエコさんへ謝罪し、「いつでも飛んでくる」と約束してくれました。その後、病院を受診したサエコさんは、発達障害の「傾向がある」と診断されます。結果を前向きに受け止め、対処法を考えるサエコさんに、姫子ちゃんも安心するのでした。

前を向くために葛藤する母

サエコさんは、病院の先生と対話を重ね、これまで周囲に迷惑をかけたことを反省し、これからの生活に生かしていきたいと思うようになりました。一方で、過去を振り返ることにもなり、ネガティブな感情に陥って、罪悪感で押しつぶされそうになることも……。それでも、姫子ちゃんのために「しっかりしなきゃ」と自分に言い聞かせ、前を向こうとするのでした。

自分の苦手なことや特性を知るのは、少し勇気がいることかもしれません。しかし、自分自身を理解することは、これまでの言動を振り返り、周囲との関わり方を見直すきっかけにもなります。

大切なのは、特性の有無にかかわらず、自分の言動が相手にどのような影響を与えるかを考えること。サエコさんのように、自分の苦手な部分を理解し、どう対処していくかを考える姿勢が、より良い人間関係を築く第一歩になるのではないでしょうか。


著者:マンガ家・イラストレーター ミント


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

ベビーカレンダー編集部

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