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学校では清楚系なのに私服がバチバチのロックな理由とは? コンプレックスと人間関係に悩む女子高校生ふたりの友情と成長の物語【書評】

  • 2026.9.17

【漫画】本編を読む

自分の内面をさらけ出せる友人がいることは幸せなことだろう。互いに認め合い、理解し合いながら、心地良い時間をともに過ごせる相手はとても貴重な存在である。『思ってたのと違うあの子の話』(かいばしら/KADOKAWA)は、見た目のギャップをきっかけに、かけがえのない友情を育んでいく女子高校生ふたりの物語である。

主人公のひなたは高校2年生になったばかり。新しいクラスで親友を作りたいと思っていた彼女は、隣の席になった可憐な見た目の女子生徒・ゆづきに目を奪われ、思い切って声をかけてみる。すると意気投合し、しかも休日に遊ぶ約束をすることができた。しかしその当日、待ち合わせ場所に現れたゆづきを見てひなたは驚愕する。

学校で話したゆるふわな雰囲気とは打って変わり、ゆづきはチョーカーやピアスを着けたバチバチのロック系ファッションに身を包んでおり、さらにスマートなイケメンのごとき立ち居振る舞いを見せたのだ。第一印象からの大きすぎるギャップと自らのスタイルを堂々と見せるゆづきにひなたは翻弄されながらも、彼女に対して憧れを抱くようになる。

しかし、ゆづきは我が道を貫く強い人間ではなかった。実は周囲と合わせることが苦手なことにコンプレックスを抱えているため、学校ではロックなスタイルの自分を見せることができずに孤立しがちだったのだ。一方のひなたは、素の自分を出すことが苦手であることはゆづきと同じなのだが、周りと合わせることによってとりあえず誰とでも仲良くできていた。そんな表面上は正反対なのだが、根本は全く同じであったため、互いに「本当の自分」を見せられる相手として惹かれ合っていく。

ときにぶつかりながらも、だんだん気持ちを近づけていくふたりにキュンキュンが止まらないだろう。そしてこの出会いによってひなたとゆづきの世界が大きく広がっていき、ともに成長していく姿も本作の見どころである。

コンプレックスや人間関係の悩みで立ち止まってしまう人は多い。だがちょっとだけ勇気があれば一歩を踏み出すことができるはずだ。そう伝えながら優しく背中を押してくれる作品である。

文=ゆくり

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