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なぜ今、ピックルボール? 世界中で流行する4つの理由を有本祐輔さんにASK!

  • 2026.9.18
Hearst Owned

カラフルなパドルに、テニスコアを思わせるスカートやキャップ。海外セレブのスナップやインフルエンサーのSNS、ブランドの新作アイテムにも登場し始めたピックルボール。

テニスよりもコートがコンパクトだから初めてでもラリーが続きやすく、知らない人とも自然に会話が生まれる。その魅力を、スタイリストであり、ピックルボールに関わるプロデュース・ディレクション業を行う「PCKL studio」を立ち上げた有本祐輔さんの視点を交えてレポート!(以下「」内、有本さん)

そもそも「ピックルボール」ってどんなスポーツ?

simon2579 / Getty Images

ピックルボールは、アメリカ生まれのラケットスポーツ。テニスのようなネット越しのラリーに、卓球やバドミントンにも通じる要素を合わせ持つ。

テニスラケットよりも面が大きく、短い柄の「パドル」と、穴の開いたプラスチック製のボールを使うのが特徴。コートはテニスコートより小さく、基本はダブルス。ボールのスピードも比較的ゆるやかなため、ラケットスポーツの経験がない人でも、早い段階からゲームを楽しみやすい。

なぜここまで熱狂的? ピックルボールが世界で広がる4つの理由

有本さんがLでプレイしたときの写真。ピックルボールならではの距離感の近さで、初対面でもすぐに打ち解けることができるそう。 Yusuke Arimoto

①初心者でも、すぐにゲームができる

まず有本さんが挙げるのが、初心者でもラリーを続けやすいこと。

「コートがテニスの半分のサイズなので、自然にボールに触れる回数が多くなる。思いっきり打ち込まれても、意外と返球できちゃうんです。30分から1時間ほど練習すれば、簡単な試合ができると思います。スタートのハードルが低いことは、ピックルボールが多くの人に愛されている理由のひとつではないでしょうか」

②運動だけじゃない。新たなコミュニケーションツール

ピックルボールのキーワードは「Workout × Social」。体を動かすことと、人とのつながりを同時に楽しむことができる。

「海外の公園やピックルボールコートで行われている『オープンプレー』では、初対面の人と一緒にゲームをするのがスタンダード。コート前で順番を待ち、1試合終わると次の人たちと入れ替わるというスタイルです。知らない人とペアを組むから『どこから来たの?』『始めてどれくらい?』といった会話が自然に生まれるんです」

③子どもからシニアまで、世代を超えて楽しめる

「アメリカでは、子どもからシニアまで幅広い世代が同じコートに集まります。年齢やレベルで分けるのではなく、オープンプレーや大会を通して、さまざまな人が一緒に楽しめるのが特徴です」

さらにピックルボールは屋内でも屋外でもプレーが可能。天候や地域特有の気候に左右されない点も、世界で広がっている理由のひとつなのかもしれない。

④短時間で楽しめる、ウェルネスの選択肢

有本さんいわく、ピックルボールは忙しい日常にも取り入れやすい運動だという。

「朝1時間くらいプレーしてから仕事へ向かったり、仕事終わりに仲間とコートへ行ったり。短時間でしっかり汗を流してリフレッシュできるのも、ピックルボールのいいところです」

アメリカでは、テニスコートだった場所がピックルボールコートに変わり、街中の公園で朝からオープンプレーが行われているという。生活圏の近くで始められる環境も、日常的な運動としての広がりを後押ししているようだ。

ウェアもパドルも自分らしく。ピックルボールは“おしゃれ”で楽しい!

写真左が有本さん。バンダナ×キャップが今のお気に入り。LAでは思い思いの自由なスタイルで日常的にピックルボールを楽しんでいる。 Yusuke Arimoto

ピックルボールの魅力はプレーだけでなく、コートに立つスタイルにもある。テニススカートやポロシャツ、キャップ、カラフルなパドル。レトロなスポーツクラブのムードや、プレッピー、テニスコアとも相性◎。

「まだ新しいスポーツだからこそ、“こうでなければいけない”という固定観念が少ない。明確な決まりがないからこそ、自分らしいスタイルでプレーできる楽しさがあります。

ブラトップ+スパッツでLAのジムファッションのようなスタイルもいいですし、古着のオーバーサイズのTシャツを着てもかわいいと思います。僕が押したいのは、バンダナを巻いて、キャップを被るスタイルです!」

パドルもキャラクターやグラフィックを楽しめるものから、カーボン素材を使った機能性重視のモデルまで幅広い。ファッションもプレー用具選びも、自分らしいスタイルをつくる一部になりそうだ。

ブランドも続々参入。パドルからウェア、シューズまで

スポーツブランドの動きも新しい。

「Wilson(ウイルソン)」 は2025年12月、今年7月にピックルボールイベント「TRY! PICKLEBALL」を開催。ミニコートでのゲームや空間デザイン、アパレルコレクションの展示を通じて、スポーツ・ファッション・カルチャーを横断する体験を提案した。またパドルやボール、ピックルボール専用シューズも展開している。

「ASICS(アシックス)」もピックルボール専用モデルを販売しているほか、都内の大型ピックルボール専用施設とパートナーシップを締結。
「MIZUNO(ミズノ)」も2026年8月から日本でパドルやシューズ、バッグなどの販売を開始した。

さらに、有本さんが立ち上げた「PCKL Studio」はピックルボールを軸に、スポーツとファッションを融合した日本初のライフスタイルブランド。コートの内外をシームレスにつなぐ、アクティブでラグジュアリーなアイテムを提案している。
ピックルボールチームのユニフォームデザインを手がけるなど、ファッション面からピックルボールの普及に力をいれている注目のブランドだ。

PCKL Studio

日本でも急拡大中!日常に溶け込むスポーツに

今年7月に開催された、「ウイルソン」のピックルボールイベント。「PCKL Studio」がクリエイティブを担当した。 Yusuke Arimoto

ここ最近で、日本でもピックルボールはぐっと身近な存在に。

株式会社ピックルボールワンの2026年調査では、国内のプレーヤー人口を約33万人と推計。認知率は13.1%とまだ低い一方、潜在的な関心層は約1189万人と見積もられている。

プレーできる場所も広がっていて、ピックルボールMAPの独自集計では2026年8月26日時点で営業中の掲載施設が400件以上確認されている。

少し前まで「海外で流行っているスポーツ」だったピックルボールは、「日本でも気軽にできるスポーツ」へ進みつつあるのだ。

年代やライフスタイルを問わず楽しめるカルチャーへ

専用施設のオープンや用具の発売、イベントなどが次々と発表され、都内などではコートの予約が取りづらい状況も生まれているピックルボール。さらにオリンピック採用への期待も高まっている中、これから日本ではどのような動きがあるのか。有本さんに今後の展望を聞いた。

「日本では、スポーツやウェルネスに関心のある人、企業などから広がっている段階。これからは、年代やライフスタイルを問わず、誰もが親しめるスポーツになると思いますし、気軽に参加できるコミュニティを増やしたいです。

朝、公園でピックルボールをしてから仕事に行く。そんな日常の風景が広がれば、ピックルボールは一部の人だけのトレンドではなく、もっと身近な選択肢になっていくと思います。イベントやエンターテインメント、ファッションを組み合わせた新しい楽しみ方を提案して、日本でも海外のようなピックルボールカルチャーをつくりたいです」

まとめ:ピックルボールは、おしゃれに楽しめる新しいスポーツ

友達とおしゃれをして遊ぶのも、競技として本格的に楽しむのもいい。自由な空気感と人とのつながりを楽しめることが、ピックルボールが“次に来るスポーツ”として注目される理由なのかもしれない。

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