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名女優が紐解く韓国時代劇の世界⑥イ・ソヨン…あの頃キミは若かった

  • 2026.5.10

韓国史を飾った数々の女たち。その半生や功績は、数々の時代劇ドラマで映像化されているが、歴史人物を演じた女優たちは、どんな感想を持っているのだろうか。

その制作秘話も含めて、韓国の人気女優たちが語ってきた「時代劇論」を通じて、当時の女たちの生きざまについて考えてみたい。

数多くの女優たちが演じてきた張禧嬪

「朝鮮王朝3大悪女」の1人と呼ばれる張禧嬪(チャン・ヒビン)。その生涯はドラマや映画でも数多く描かれている。

キム・ヘス、チョン・ソンギョンなど数多くの女優たちが張禧嬪を演じてきたが、ドラマ『トンイ』でイ・ソヨンが演じた張禧嬪も有名だろう。

史実ではその美貌で派閥争いを渡り歩く妖女として扱われることが多いが、『トンイ』では単なる悪女ではなく、気品のある凛とした人物でもあった。イ・ソヨンは語っている。

「演じる前に負担はありました。張禧嬪を過去に演じた先輩たちと比較されることよりも、一般的にイメージさせている悪女ではない新しい人物像を演じることのほうが、大きな負担だったのです。演じながら、最初はカッコ良くていいなと思ってしまいましたが、『トンイ』ではストーリーが進むにつれて、禧嬪が次第に悪女になっていくじゃないですか。

そうすると、"私が演じる禧嬪がおかしかったらどうしよう?"という悩みが増えていって……。悪女にはなりますが、品位と知的な風貌だけは失わないようにしなければと思っていました。それはイ・ビョンフン監督からのリクエストでもあったんです」

ソン・スンホンが主演した時代劇『Dr'JIN(ドクター・ジン)』にも出演したイ・ソヨン。このドラマは日本のドラマ『JINーにー』のリメイク版で、劇中で彼女は朝鮮王朝末期時代の最高の妓生(芸姫)とされたチュンホン役を演じた。

「私が演じたのは、妓生。それも朝鮮王朝時代末期に最高の妓生と呼ばれたチュンホンですから、役づくりには神経をつかっています。妓生ということで、目線の色気や振る舞いなどが妖艶になるよう努力しています。朝鮮王朝時代のすべての男性たちを虜にした女性ですから、言葉づかいや目の配らせ方、表情の1つひとつに神経をつかっているんです。序盤には踊るシーンもあるのですが、とてもたくさん練習しました」

そんな彼女の演技の評判は高く、「イ・ソヨンの生演技、涙も魅力的」「冷静さと悲しみも隠した、イ・ソヨンの生演技」と、各種メディアでも高い評価を得た。王妃から妓生へ。イ・ソヨンの変身ぶりには、今後も注目したい。

文=森下 薫

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