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【じゃがいもレジェンド・レシピ】まろやかな酸味と芳醇なバターの香りが生み出す至高のバランス。「オー ギャマン ド トキオ」のポテトの温菜

  • 2026.9.17

創刊36年の歴史の中で突出した、これぞ殿堂! と誰もが唸る極上の味。“じゃがいもレジェンド・レシピ”企画では、最高峰の技と愛がぎゅっと詰まった渾身の4皿をご紹介します。三皿目は、「オー ギャマン ド トキオ」のポテトの温菜。シンプルだけど難しい、何度でも試したくなる名品です!

【じゃがいもレジェンド・レシピ】まろやかな酸味と芳醇なバターの香りが生み出す至高のバランス。「オー ギャマン ド トキオ」のポテトの温菜

■極上の三位一体

店で大人気のじゃがいも料理である。「簡単なんです。でもきっと、一度でうまくはいかないと思いますよ」と唇の端に笑みをつくる木下威征シェフ。
果たして、そうなのだろうか?
悔しいが、そうなのだ。

材料は、ゆでたじゃがいも、バター、スープにシェリービネガー、塩といったところ。材料をすべてフライパンに入れて火にかけるだけというから、さして難しいことはないはずだ。唯一手をかけることと言えば、ひたすらフライパンをゆすり続けること。しかしこれとて素人でもできる技。一見簡単に見えるこの料理、実は完成品としてのピークが非常に短い。火からおろすタイミングがすこぶる難しいのだ。水分とバターが乳化して混ざり合い、程よく煮詰まった頃合いを見極め、ソースが分離する直前にさっと皿に盛る。

その瞬間に生まれる、シェリービネガーの角のない酸味とバターの芳醇な香りの素晴らしいこと! 温かいドレッシングのようなソースの中に映える、ほのかに青さを残した新じゃがの味も絶妙だ。一度、二度、三度と、納得いくまで試したい。

木下威征(たけまさ)シェフ
木下威征(たけまさ)シェフ
スペシャリテ
スペシャリテ

■ポテトの温菜のつくり方


◇材料 (15皿分)

じゃがいも:小3個(約90g。*1)
バター:50g(食塩不使用)
シェリービネガー:35ml(*2)
エシャロット:小さじ1(玉ねぎで可。みじん切り)
塩:ひとつまみ(約2g)
旨味調味料:1g(*3)


*1 使用した芋は「ニシユタカ」という品種。煮くずれしにくく、口当たりの印象は、男爵よりメークインに近い。適度な粉っぽさがあるほうが乳化しやすいので、熟成してねっとりしたものより、煮くずれしにくい新じゃがが向く。
*2 シェリービネガーの質も重要。 ぜひ長期熟成させたこっくりしたものを使いたい。バルサミコ酢や黒酢でも可。
*3 店ではチキンスープを使用するが、スープの風味によって味が左右されるので、家庭では水と旨味調味料で代用するのが無難。

(1)ゆでる
じゃがいもは皮付きのまま水からゆでる。

ゆでる
ゆでる

(2)切る
竹串を刺してすっと通るまでゆでたら火からおろし、熱いうちに皮をむき、約1cmの厚さに切る。

切る
切る

(3)煮る
小さめのフライパンに、切った芋と残りの材料すべてと水70mlを入れる。

煮る
煮る

(4)ゆすりながら、煮続ける
強火にかけて、バターが溶け始めたら、円を描くようにフライパンをゆすって軽く混ぜる。いったんゆする手を止め、水分量が半分近くに煮詰まってきたら、再びゆすり始める。

ゆすりながら、煮続ける
ゆすりながら、煮続ける

(5)完成
そのままフライパンをゆすり続け、液体を乳化させていく。写真のように煮詰まってきたら出来上がり。くれぐれも分離するまで煮詰めないよう注意。

完成
完成

◇店舗情報

「オー ギャマン ド トキオ」
【住所】東京都渋谷区恵比寿3‐28‐3 CASA PIATTO 1階&2階
【電話番号】03‐3444‐4991
【営業時間】12:00~14:30、17:30~22:30、月曜は夜のみ
【定休日】無休
【アクセス】JR「恵比寿駅」スカイウォークの出口より3分


文:浅妻千映子 撮影:伊藤菜々子

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