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【医師が解説】季節の変わり目にめまい・頭痛が増える理由は?寒暖差に負けない予防と対策

  • 2026.9.15

9月に入り、朝晩の寒暖差や台風・爆弾低気圧による急激な気圧の変化、夏の疲れの蓄積から「めまい」「頭痛」「体がだるい」といった不調に悩む方が増えています。
「雨の前に頭が痛くなる」「台風が近づくとクラクラする」といった症状は、内耳が気圧変化を感知して自律神経が乱れることや、汗による水分・電解質不足、生活リズムの乱れなどが複雑に絡み合って起こります。
ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生による、気圧や寒暖差による不調のメカニズム、市販薬や漢方の正しい使い方、応急処置、そして注意すべき危険なサインについての解説です。

この記事のポイント
・不調の引き金は複合要因:寒暖差や爆弾低気圧による気圧変化(内耳の感知)に加え、夏バテによる水分・電解質不足や栄養偏重が関係。
・服薬・対処の注意点:鎮痛薬の頻用はかえって頭痛を悪化させることがある。漢方薬は体質(水毒など)に合わせて選ぶことが重要。
・危険なサインと受診目安:突然の激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない、耳鳴りを伴うめまいなどは速やかに医療機関を受診。

夏の終わりに「めまい・頭痛」が起こる原因とは?

9月に入っても暑い日が続く一方で、朝晩は少しずつ涼しくなり、冷房の効いた室内と屋外との温度差も大きくなります。
また、夏の終わりから秋にかけては台風が多く、急速に発達する低気圧、いわゆる「爆弾低気圧」などによって、気圧が大きく変化することもあります。
こうした気温や気圧の変化に加えて、夏の間に蓄積した疲れ、睡眠不足、食欲の低下などが重なると、めまいや頭痛、だるさなどの不調を感じることがあります。
夏の終わりの体調不良は、一つの原因だけで起こるとは限りません。暑さや寒暖差、気圧の変化、生活リズムの乱れなど、複数の要因が重なって症状が現れることもあります。
台風や「爆弾低気圧」による気圧変化と内耳・自律神経の影響
「雨が降る前になると頭が痛くなる」「台風が近づくとめまいがする」という方もいるのではないでしょうか。
台風や低気圧が近づくと気圧が変化します。
耳の奥にある「内耳」は気圧の変化を感知する器官の一つで、こうした変化が自律神経の働きなどに影響し、頭痛やめまい、だるさなどにつながることがあります。
特に、急速に発達する低気圧、いわゆる「爆弾低気圧」では、短時間で気圧が大きく変化するため、天候の変化に敏感な方は体調の変化を感じることがあります。
ただし、頭痛やめまいにはさまざまな原因があるため、「気圧のせい」と自己判断してしまわないことも大切です。
汗による水分・電解質(ナトリウム等)不足と偏った食事
9月になって気温が少し下がってきても、まだまだ汗をかきやすい時期です。
汗をたくさんかくと、体内の水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。
水分や電解質が不足すると、頭痛やめまい、倦怠感などの症状につながることがあります。
また、夏の間に暑さで食欲が落ち、そうめんやゼリーなど簡単な食事に偏っていた場合は、必要な栄養素が不足している可能性もあります。
特定の栄養素だけを意識して摂取するのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせ、肉や魚、卵、大豆製品、野菜などをバランスよく食べることを心がけましょう。
汗を多くかいたときには、水分だけでなく、食事などから適度に電解質を補給することも大切です。
女性ホルモンの変動(月経周期・更年期)と自律神経の乱れ
女性の場合、月経周期に伴うホルモンの変動によって、頭痛が起こりやすくなることがあります。
また、更年期にはホルモンの変動に加えて、ほてりや発汗、睡眠の乱れ、疲れやすさなど、さまざまな症状が現れることがあります。
その中で、頭痛やめまいを感じる方もいます。
症状が毎月決まった時期に起こる場合や、更年期を迎えてから症状が増えたと感じる場合は、症状が起こるタイミングを記録しておくと、受診時の参考になります。

めまい・頭痛が出たときの応急処置とセルフケア

めまいや頭痛があるときは、まず安全な場所で横になるか座り、光や音などの刺激を避けて安静にしましょう。
水分を補給し、食事が十分にとれていない場合は、無理のない範囲で食事もとることが大切です。
また、睡眠不足や生活リズムの乱れがある場合は、十分な睡眠をとり、少しずつ生活リズムを整えましょう。
頭痛がある場合は、症状に応じて患部を冷やすなどの方法もあります。
症状が改善しない場合や繰り返す場合は、医療機関への受診を検討しましょう。

市販薬・漢方薬を使う際の注意点

鎮痛薬の飲み過ぎに注意!薬剤使用過多による頭痛のリスク
頭痛がつらい場合には、市販の鎮痛薬を使用することも選択肢の一つです。
ただし、頭痛が頻繁に起こるからといって、鎮痛薬を繰り返し使用するのは注意が必要です。
鎮痛薬の使用頻度が高くなると、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。
薬を飲む回数が増えている、薬を飲んでも頭痛を繰り返す、以前より頭痛が起こりやすくなったという場合は、自己判断で薬を飲み続けず、医療機関に相談しましょう。
なお、めまいは原因によって対処法が異なるため、めまいに対して鎮痛薬を飲めばよいとは限りません。
めまいにお悩みの方は、専門医にご相談ください。
体内の水分バランス(水毒)を整える漢方薬の活用と選び方
漢方薬の中には、体内の水分バランスや血流、気の巡りなどを整えることで、めまいや頭痛などの症状に用いられるものがあります。
漢方では、体内の水分がうまく排出されずに滞る「水毒」や、気・血の巡りの乱れなどが、めまいや頭痛につながると考えられています。
ただし、めまいや頭痛があるからといって、誰にでも同じ漢方薬が適しているわけではありません。
体質や症状に合わせて選ぶことが大切なので、自己判断で使用せず、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

頭痛やめまいは、身体的な要因だけでなく、ストレスや睡眠不足などの影響を受けることもあります。
夏の終わりは、暑さによる疲れがたまっているところに、仕事や家庭の予定などが戻り、生活リズムが変化する時期でもあります。
睡眠不足が続いている、食事の時間が不規則になっている、疲れがなかなか取れないという場合は、身体だけでなく心の疲れにも目を向けてみましょう。
「気の持ちよう」と考えるのではなく、十分な睡眠をとり、食事や入浴などを含めて生活リズムを整えることが大切です。

放置は危険!今すぐ医療機関を受診すべき危険な症状(Red Flags)

めまいや頭痛は、暑さや気圧の変化だけでなく、貧血、血圧の異常、耳の病気など、さまざまな疾患が原因となっていることがあります。
特に、突然これまで経験したことのないような強い頭痛が起こった場合や、めまいに加えて、ろれつが回らない、手足のしびれ・動かしにくさ、物が二重に見える、意識がもうろうとする、歩けないなどの症状がある場合は、緊急性の高い疾患が隠れている可能性があります。
早急に医療機関を受診してください。
また、めまいに耳鳴りや耳の詰まり、聞こえにくさなどを伴う場合も、耳の病気が原因となっている可能性があります。
症状が繰り返す場合や長引く場合も、「夏の疲れだから」と放置せず、一度医療機関に相談することをおすすめします。

まとめ:夏の疲れを秋に持ち越さない!身体のサインに耳を傾けよう

夏の終わりは、暑さによる疲れが残っている一方で、台風や低気圧、寒暖差など、身体に負担がかかりやすい時期です。
めまいや頭痛を感じたときは、まず水分やバランスのよい食事、十分な睡眠や電解質の補給を意識し、身体を休ませることが大切です。
また、天候が変化するたびに症状が出る、薬を飲む回数が増えている、症状が長引いているなどの場合は、自己判断で対処を続けず、医療機関に相談しましょう。
美容や肌のコンディションも、身体の健康が土台になります。
夏の疲れをそのままにせず、自分の身体の変化に目を向けながら、少しずつ秋の生活リズムへ切り替えていきましょう。

[執筆者]


寺井美佐栄先生
ミサクリニック六本木本院院長

10年に及ぶ複数の大手美容皮膚科クリニックでの院長経験を経て、2022年にミサクリニック六本木本院を開院。
豊富な症例経験を生かし、メスを使わず『ナチュラルな美しさ』を引き出す施術を得意とし、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアに定評がある。
また、日々のスキンケアも重視し、医師としての知見を生かしたドクターズコスメ「Do skin」の開発も手がける。
YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、施術からホームケアまで幅広い美容情報を患者目線で分かりやすく発信。
一人ひとりのライフスタイルに寄り添った美容医療を提供している。
プライベートでは2歳児を育児中。

ミサクリニック六本木本院
https://misa.clinic/
コスメオンラインショップ『M Lab SKIN』
https://shop.misa.clinic/categories/7180234

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