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「20万円って、私聞いてないよ」義父の電話で知った借金。20万円の不足をきっかけに変わった我が家のお金の管理

  • 2026.9.14

家のお金は、夫が一人で見ていた

結婚してから、家のお金は夫が管理していた。私は毎月決まった額を受け取り、そのなかで食費や日用品をやりくりしていた。

数字のことは夫のほうが得意だと思い、通帳を見ることもほとんどなかった。

その年の秋、夕食のあと、夫がなかなか席を立たずに言った。

「ちょっと話があるんだけど」

「どうしたの?」

「先月、少し足りなくなってさ。父さんに立て替えてもらった」

私は思わず夫を見た。

「足りないって、いくら?」

夫は少し間を置いた。

「そんなに大きい額じゃないよ。ちゃんと返せるから」

「返せるかじゃなくて、金額を聞いてるんだけど」

「…大丈夫だから」

気にはなったが、その日はそれ以上聞かなかった。

半月ほどして、義父から電話があった。

「この前の20万円、返すのは急がなくていいからな。生活が苦しくならないようにしなさい」

思わず聞き返した。

「…20万円ですか?」

義父も少し驚いたようだった。

「あれ、聞いてなかったのか」

電話を切ってから夫に尋ねると、夫はすぐに目をそらした。

「20万円って、私聞いてないよ」

「……ごめん」

「この前、大きい額じゃないって言ったよね」

夫はしばらく黙っていた。

「言ったら心配すると思って。言いづらくなった」

「でも、あとから分かるほうが怖いよ。どうして20万円も足りなくなったの?」

「それが……ちゃんとは分かってない」

1年分の明細を二人で並べた

次の休みの日、夫と一緒に通帳と1年分の明細を出し、居間のテーブルに月の順番で並べた。

「一回、最初から見よう」

「たぶん、そんな変な使い方はしてないと思うけど」

「うん。だから『たぶん』じゃなくて、ちゃんと見よう」

夫も黙って電卓を手に取った。

数字を追っていくと、その1年のなかで大きな引き落としが2回あった。夫は毎月の支出ばかり気にしていて、その月にまとまった支払いが重なることまで考えていなかったようだった。

「……ここで一気に減ってる」

「本当だ。これ、全然頭に入ってなかった」

「私も任せきりだったから気づかなかった。でも、足りなくなったときはちゃんと言ってほしい」

「うん。ごまかしたのは悪かった」

「これからは、足りなくなる前に二人で見よう」

「そうしよう」

その日、毎月末に二人で通帳と明細を確認することを決めた。義父に立て替えてもらった20万円も、毎月いくらずつ返すのかを書き出した。

年が明けて最初の月末、夫が通帳を見ながら先に言った。

「来月、まとまった支払いがあるよな。今月から少し残しておこう」

「うん。忘れないように書いておこう」

以前は私がほとんど見ていなかった明細が、そのころには月末になると自然にテーブルへ出るようになっていた。

家のお金を任せることと、何も知らなくていいことは違う。あの20万円をきっかけに、我が家では二人で数字を見るようになった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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